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なんとなく、まだ帰る気にはなれなくて教室から部活に励む友達を見てた私。
大貴と一緒に帰ろうかな……
そう思ったけど、忘れてた。
先生に呼び出されたとか言って、職員室に言ってたな。
ポケットにしまっていたスマホに電源を入れて帰り支度をした。
「家でアイスでも食べようかな」
確か冷凍庫の奥の方にスーパーカップがあった気がする！
日射しがじりじりと暑かった今日
少しテンションが上がった。
いつもどおり階段を歩いていく。
けれど、自分の足につまずいちゃって、滑りそうになる
「うわっ！」
ビックリして、女子を感じさせない大声を上げる。
慧「っ…大丈夫？」
変に着地する前に、ぱっとお腹に回された細い腕。
顔のすぐ側で感じる吐息も懐かしいものだ。
振り向かなくたって、分かる。
「……伊野尾くん」
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作者名：すん | 作成日時：2016年4月29日 23時
