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『まず最初は課題だ！』
なんて言っちゃって、大量にある課題を今からやろうとする大貴。
「期限はテストの日までだよ？
あー、もう間に合わないねー！」
大貴「うるせっ、俺なら大丈夫」
無駄に張り切ってる姿を見て苦笑いしてしまう
さて、私は何から勉強しようかな。
暗記系は残しとくとして…数学から取り組むことにしよう。
ちらっと伊野尾くんの方を見ると、同じ数学をやっていた。
少しノートを覗いて見ると、綺麗とは言えない男の子っぽい字が並んでいた。
それでも、ノートの書き方は工夫されていて頭良いってことが分かる。
慧「A先輩、この問題ってどうやって式を組み立てれば良いんですか？」
「えっ？」
まさか、伊野尾くんから質問が来るなんて思ってなくて、一瞬固まった。
「あ、うーんと、」
問題を見せてもらいながら、
ああこの単元面倒だったな
懐かしいな
とか去年の記憶を思い出した。
私が出来る限りの最大限の力を出して、なんとか伊野尾くんに教える。
「説明、下手でごめん。 理解できた？」
不安になりながらもそう聞くと、
慧「はい！ありがとうございます！」
との返事。
良かった…と安心する。
大貴「あちっ…」
シャーペンの走る音が溢れている中、大貴がそう呟いた。
まだ春と言えるこの季節の今日は、なんと26℃という暖かいを通り越した気温。
その中で、勉強をやっているわけで…
しかも3人がこの部屋にいるとなると…
やっぱり暑いわけで。
「私飲み物持ってくるよ」
課題を一生懸命やってる大貴を邪魔したくなくてそう言ったけど
大貴「俺が行くよ！」
なぜか嬉しそうに張り切って言ったから任せることにした。
ってことは、大貴の部屋で伊野尾くんと"二人きり"
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作者名：すん | 作成日時：2016年4月29日 23時
