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5本指で数えられる位しか行ったことのない大貴の家を私は一応記憶していて
当然場所が分からないであろう伊野尾くんと、待ち合わせをして大貴の家に向かう約束。
待ち合わせ場所。
二人で決めた、大貴の家の最寄り駅。
少し背が高くて、ふわふわした雰囲気の男の子
これを頭に入れて、駅の全体を見渡す。
「まだ来てないか、」
慧「A先輩?」
聞き慣れた声が後ろから聞こえた気がして、振り返るとそこにはやっぱり伊野尾くんの姿があった。
初めて見る私服。
想像してたのと同じようなシンプルな格好。
それでも上手く着こなして似合っちゃってるのはずるい。
慣れない、少し違和感を感じるこの空間。
変に、緊張してるって思われたくなくて笑顔を作って言った。
"テスト範囲のこと"とか、"普段の授業"をテーマに話しながら大貴の家へと歩く。
ふいに空を見てみれば、雲が全くなくて、太陽も照り照りじゃないこの天気
気持ちいいな。
「せっかく誘ったけど、勉強なんて嫌だよね?ごめん!」
慧「いや、楽しそうなのでそんなの気にしませんよ!」
伊野尾くんはいつも笑顔で憧れちゃうな。
きっと、この笑顔にやられた女子はたくさん。
遠くに大貴の家が見えるくらい
そこまで来てた私たちは、また勉強に関する話題を話し始めた。
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作者名:すん | 作成日時:2016年4月29日 23時