自称婚約者【文スト】【国木田独歩】

だって嬉しいから ページ10

これで"仲直り"はできた事になる。

国「俺はもう帰る。…お前も一緒にかえ」

『いいの！？！やった！もう本当に駄目かと思ったんだよ国木田から無視されて！』

国「……」

先程までの態度は如何したのか、とツッコミたくなるほどの豹変ぶりだ。
さっきまでの態度が嘘のように国木田へ話しかける。

『国木田への愛を叫ばないなんて、本当に、ほんとーに辛かったんだよ？』

国「ああそうか其れは善かったな」

『よくないから！！ねぇ帰りに何処か寄って行かない？あ、待って其れってデートってコトだよね！？緊張しちゃうどうしよう』

国(鬱陶しい)

国木田はコートに袖を通し、腕時計を確認する。時刻は午後八時、もう外も暗くなっている時間だ。

国「…飲みぐらいなら付き合ってやる」

『え_______今付き合ってくれってi』国「云っとらん」

「巫山戯るなら行かないからな」そういって扉を開ける国木田を、不束は嬉しそうに追いかけた。


『じょ、ジョーダンだってば！ね、あそこの居酒屋行こ！』

_______後日、国木田は二日酔いで出勤してきたが、何故か国木田より飲んでいた不束はけろりとしていた。

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