痛かった ページ7
(死にかけっていっても、私が自ら危険に飛び込んで行ってた時期なだけだケド)
晴天の空を見つめ目を細める。そういえば、あの頃もよく国木田に怒られていた。まぁ、怒り方は今回とは比にならないが。
_______三年前
不束、齢十九。
与「又自分から敵に突っ込んだんだってねェ。まァ、その方が治療のしがいがあるってもんだが」
斧を片手に困ったように話す与謝野。決してまともな光景とは思えぬが…。
『はやく敵を倒したらみんな喜ぶじゃないですか!私は大丈夫なので!』
与「肋持ってかれた身体でよく云うねェ。国木田にどやされるよ」
『あはは、怒った国木田ってまじ怖いですよね』
与「笑い事じゃないよ。妾だってアンタが心配なんだから」
与謝野は刃物を研ぎながら、呆れたように話す。
今の状況の方が心配なんだけど…という不束の心情を無視して、与謝野は続けた。
与「心配する側の気持ちも、少しは考えな」
悲しそうに呟く与謝野。不束は少し目を見開くと、ふっと笑って自信満々に返した。
『大丈夫ですよ。国木田は私の事"嫌いですから"』
与「…幼馴染なんだろう?」
『まぁ、一応?そうなんですけど』
与「一応って、アンタ…」
『えへへ!私は大好きですけどね!』
さらに質問しようとした与謝野だったが、時間を見て「あ」と小さく呟く。どうやら、治療の時間のようだ。
与「じゃ、一気に行くよ」
『ェッいきなりですか!?一寸待ってください未だ心の準』
ドンッ
『ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!』
探偵社に響いた断末魔は、ここ数日で一番大きかったらしい。
_______否、思い出したいのはそんな事ではない。
不束が知りたいのは国木田が怒っている理由だ。こんな記憶の一部は余興に過ぎない。
『あん時の治療まじ痛かったなぁ』
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夜(プロフ) - ゆいたろー!さん» ご愛読ありがとうございますー!これからの展開が気になりますね! (2月21日 0時) (レス) id: 2f7e82fb3c (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろー!(プロフ) - もしかして、国木田くん元々夢主ちゃんのお姉さんがすき、、、?!三角関係?! (2月20日 22時) (レス) id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
夜(プロフ) - 冬蜜柑美味いさん» ありがとうございます!これからも頑張ります! (1月13日 12時) (レス) id: 2f7e82fb3c (このIDを非表示/違反報告)
冬蜜柑美味い - この作品、超好きです!なんかこう…ドスッと刺さりました!!!頑張って下さい! (1月12日 23時) (レス) id: 05bec6341d (このIDを非表示/違反報告)
夜(プロフ) - 黒蜜おもちさん» ほんとですか!すごくモチベになります!ありがとうございますー! (11月12日 19時) (レス) id: 2f7e82fb3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜 | 作成日時:2023年11月11日 12時