物騒探偵社 ページ4
『此処だね。二人とも準備はいい？』
潜入先はヨコハマでも有名なテロ組織。今日は其の内部情報を探るというものだ。
これは警察からの依頼で、やっとテロ組織の基地を突き止めた。組織を壊滅できたら望ましい…と警察側は云っているらしい。
谷「オーケーです」
敦「あの、作戦は…！」
『うーん…取り敢えずバーって行ってガガガって倒して解決かな』
敦「エ？？」
谷「今回は内部情報を探るんですよ？」
慣れている谷崎は落ち着いた様子で不束を諭すが、彼女は『だって…』と人差し指を合わせ二人に振り返った。
『其の方が国木田も仕事が減って喜ぶかなって…』
谷「不束さん…」
『其れで私に惚れ直した国木田に求婚を申し込むって感じなんだけど…』
谷「……」
不束の頭には常時「国木田」がいる事を忘れていたのか、谷崎は困ったように笑った。何が何だか理解できない敦は、谷崎に問いかける。
敦「あの、もしかして国木田さんと不束さんって…」
谷「ああ否、
敦「？てことは…」
敦が再び貌にハテナを浮かべると、谷崎は苦笑いをしながら説明した。
谷「不束さんが一方的…って感じかな。国木田さんの前でも全開だけどね」
敦「な、成程…？」
敦が納得したように相槌を打つと、『一寸待った』と不束が口を挟んだ。
『聞き捨てならないな。国木田と私は運命の糸で繋がってるんだよ。てことはね、私は婚約者って事』
敦「は、はぁ…？」
谷「気にしないで敦くん。何時もこんな感じだから」
『おいこら！』
不束が声を荒げた瞬間、更に野太い声が三人の鼓膜に響いた。
敵「誰だ！！」
谷・敦「「『？！！！！』」」
どうやら、敵の一人にバレてしまったようだ。しかし此処は幸い物陰。敵がこちらに来る前に退散して仕舞えば問題はない。
ない…はずなのだが
『よっしゃチャンス！此処でこの男を人質にしてテロ組織を壊滅！此の作戦で行こう！』
不束はそう云うと、一人で敵に向かって走っていった。其の後を谷崎、敦が追いかける。
谷「待ってください不束さん！」
敦「さ、さすが武装探偵社…社員も物騒だ」
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夜(プロフ) - ゆいたろー！さん» ご愛読ありがとうございますー！これからの展開が気になりますね！ (2月21日 0時) (
レス) id: 2f7e82fb3c (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろー！(プロフ) - もしかして、国木田くん元々夢主ちゃんのお姉さんがすき、、、？！三角関係？！ (2月20日 22時) (レス) id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
夜(プロフ) - 冬蜜柑美味いさん» ありがとうございます！これからも頑張ります！ (1月13日 12時) (レス) id: 2f7e82fb3c (このIDを非表示/違反報告)
冬蜜柑美味い - この作品、超好きです！なんかこう…ドスッと刺さりました！！！頑張って下さい！ (1月12日 23時) (レス) id: 05bec6341d (このIDを非表示/違反報告)
夜(プロフ) - 黒蜜おもちさん» ほんとですか！すごくモチベになります！ありがとうございますー！ (11月12日 19時) (レス) id: 2f7e82fb3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜 | 作成日時：2023年11月11日 12時
