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善い子かよ ページ3

国「 や め ろ !!」

抱きついたのも束の間、"何時も"のように背負い投げを喰らってしまう。しかし、不束本人も武術を極めている為、綺麗に受け身を取った所だ。

『背負い投げする国木田も好き』

不束が顔を赤らめながら云うと、国木田はバチが悪そうな顔をした。

国「お前は本当に…はぁ、」

『この照れ屋さんめ!私を医務室に運んでくれt』

国「いい加減にしろッ!」

如何やら、同僚の二人…不束と太宰は相当ストレスの元のようだ。
其の証拠に不束の頭にはデカいたん瘤ができてしまった。
すると国木田は分厚い資料を取り出し、ポイと不束に投げつけた。

『んぇ、依頼ぃ?』

国「否、今回は潜入捜査だ。谷崎と敦を連れて行け」

『あつし…?…あ、この間云ってた子か』

そう云えば太宰から聞いた気もする、と思っていると、事務所の扉が開いた。其処には噂をすればなんとやら…髪色がホワイトベージュでアシメ前髪になっている少年が居た。

敦「おはようございます」

『あー!君でしょ君!』

不束は敦の側に寄ったかと思うと、手を取りブンブンと上下に揺らす。
 
敦「え、えっと…?」

困惑している敦に気がつくと、パッと手を離しすぐさま自己紹介をした。

『不束A。宜しくね新人ちゃん』

敦「中島敦です!よろしくお願いします!」

国「挨拶は済んだな」

「さっさと行け」と背中を蹴られる不束を見て、敦は驚愕した。そして蹴られて喜んでいる不束を見て、さらに驚愕したのであった。

『行くよ敦』

敦「あ、潜入捜査の件ですよね。谷崎さん呼んできます!」

『あらら、ほんとに?』

小走りに去っていく敦を見て、不束はこう思った。

『…絶対善い子だな』

国「手は出すなよ」

『やだなぁ私が出すのは君だけだよ?く・に・き・だ』

語尾にハートでもつきそうな勢いだ。国木田も其れに慣れているのか、綺麗にスルーする。

(冷たい所も好きッ)

国「はぁ…」

_____数分後、谷崎を連れてきた敦と不束は潜入先へ出向いた。

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(プロフ) - ゆいたろー!さん» ご愛読ありがとうございますー!これからの展開が気になりますね! (2月21日 0時) (レス) id: 2f7e82fb3c (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろー!(プロフ) - もしかして、国木田くん元々夢主ちゃんのお姉さんがすき、、、?!三角関係?! (2月20日 22時) (レス) id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 冬蜜柑美味いさん» ありがとうございます!これからも頑張ります! (1月13日 12時) (レス) id: 2f7e82fb3c (このIDを非表示/違反報告)
冬蜜柑美味い - この作品、超好きです!なんかこう…ドスッと刺さりました!!!頑張って下さい! (1月12日 23時) (レス) id: 05bec6341d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 黒蜜おもちさん» ほんとですか!すごくモチベになります!ありがとうございますー! (11月12日 19時) (レス) id: 2f7e82fb3c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年11月11日 12時

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