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誰それ ページ13

『敦ぃ虎になって私にモフらせろー!!』

敦「ぇわ、ちょ、ちょっと待ってくださいー!」

ぎゃーぎゃーと二人が騒ぐ中、太宰は其れを見て笑みを、国木田は呆れたように眼鏡をかちゃりと直した。

太「子供同士が戯れているようだね」

国「敦は兎も角、アイツはしっかりしてもらわないと困るな」

みぐるみを剥がされる敦を背景に、二人は珈琲を啜る。
太宰は楽しそうな不束を見て無意識に口を開いた。

太「Aちゃんは何時も元気だ。周りもそれに釣られて明るくなっているのだろうね」

不意に出た、同期への褒め言葉。

国木田は視線を珈琲に映る自分に移した。

そして、ぼそりと小さくつぶやく。

国「…昔は、"ああ"じゃなかったが」

しかし、太宰は聞き返した。

太「ん?なんだい?」

国「…否、なんでもない」

さ、仕事するぞと国木田が席を立ち、不束と敦の首根っこを掴み距離をあけた。敦はだいぶ服が乱されており、息も荒くなっている。これは側から見ても…というような状況に見える。

敦「く、国木田さん」

『あー!もうちょっとで敦にモフ_______ぎゃ』

国「後輩を玩具にする奴があるか!」

バコンと頭にたんこぶができた不束は、此の後依頼が入っていたことを思い出す。

『時間やば!じゃあね敦又今度挑戦するよ!

_______行ってきます国木田!太宰もね!』

国「…早く行け」

敦「今度がないことを祈ります…」

太「おや、私はついでかい?」

悲しいなぁ、という太宰の言葉はバタンという扉の音にかき消されたのであった。





夕刻、一人社員は寂しそうに一枚の写真を眺める。

公園で幼い男女が戯れているものだ。
其の社員の表情は、哀愁さえ感じる。

『"独歩"さ、昔と変わってないでしょ?


この間は久しぶりに名前を呼んだの。貴女の声を真似ているから凄くびっくりしててさ、本当面白くて。


声が高いから苦労してるのよ_______"姉さん"』

何時もとは様子が違い、口調もやや変わっている。これが本当の不束とでもいうのだろうか。

写真を丁寧にしまうと、人差し指で口角をあげ『あ、あー』と声を調節した。地声よりワントーン明るくなるように。

深呼吸をして、ゆっくり目を開いた。

『よし!敦にリベンジでもしに行きますか!』

そう一人叫ぶ彼女は、不束A。

家族構成、母、父、そして



双子の姉

あんまりなんだよ→←そういう趣嗜も好き



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(プロフ) - ゆいたろー!さん» ご愛読ありがとうございますー!これからの展開が気になりますね! (2月21日 0時) (レス) id: 2f7e82fb3c (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろー!(プロフ) - もしかして、国木田くん元々夢主ちゃんのお姉さんがすき、、、?!三角関係?! (2月20日 22時) (レス) id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 冬蜜柑美味いさん» ありがとうございます!これからも頑張ります! (1月13日 12時) (レス) id: 2f7e82fb3c (このIDを非表示/違反報告)
冬蜜柑美味い - この作品、超好きです!なんかこう…ドスッと刺さりました!!!頑張って下さい! (1月12日 23時) (レス) id: 05bec6341d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 黒蜜おもちさん» ほんとですか!すごくモチベになります!ありがとうございますー! (11月12日 19時) (レス) id: 2f7e82fb3c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年11月11日 12時

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