無様な格好 ページ10
『…頭痛い』
目を覚ますと、其処は探偵社の医務室。服は昨日のままで、妙に気持ち悪いし頭痛がする。
立ち上がり隣のベットを確認すると、其処には友人の与謝野が眠っていた。
『如何して晶子と私が医務室に…?』
今は朝の六時。昨日の記憶を辿りながらシャワー室へ移動する。
(たしか晶子がお酒を飲みすぎて…其処から記憶が無い)
シャワーを止め、タオルを取り髪を丁寧に拭く。
(私がお酒を飲んだ?だから記憶が無いのかしら…)
ゼロでは無い可能性に不安になる。此の予想が正しければ、誰が医務室へ運んでくれたのか、自分は変な事を口走っていないだろうか。と、一気に悪い考えが頭を周る。
(いやまさか…私に限ってそんな事ありえない)
替えの服に着替え、元の服を畳み袋に詰めた。
時刻は七時。社員が入社するまでまだ時間がある。其れまでに溜まった資料を片付けておくか。と事務室へ向かった。
『…大丈夫、私は酔ってなんかない。頭ぶつけて医務室に居ただけようんきっとそう』
_____しかし、そんな一握りの希望も儚く散ったのである。
『乱歩…さん。何、其れ』
乱「ん?何って、昨日のAだけど」
全員が出社し、何時ものように業務が始まった頃。何故か敦は様子が変だし、谷崎は急に「間宮さん違うんですアレはナオミが」と意味がわからない事を云い始めた。
変だなと思いつつ仕事をしていると、何時もは五月蝿い乱歩が今日はお菓子を食べながら映像を見ている。しかも携帯電話で。
(映画でも観てるのかしら…)
後ろからこっそり近づき動画の内容を伺うと、其処には自分とは思えない"何か"が居た。
_____映像の中の自分___________________________
『社長なんて嫌い如何して乱歩ばかり褒めるのよ(以下略)』
____________________________________________
冒頭に戻る。
『嘘でしょ』
ガクッと膝から崩れ落ちる。自分の醜態を此の目で見たのもショックだが、其れよりも社長…もとい、福沢に対しての自分の態度を見てショックを受けているようだ。
他の社員は国木田の誘導により、何時のまにか別室に移動していた。
乱「あはは、最初から全部録画してあるから一緒に見ない?」
『ッ見るわけないでしょ!消しなさいよ其れ!』
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クリームソーダ(プロフ) - マジで理想が合いすぎのヤバい小説なんよ、まじ推してる!投稿ファイトです! (8月14日 20時) (レス) @page31 id: 26b86d7ce9 (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜おもち - 2度目のコメント失礼します!ホントに神すぎて思わずコメントさせていただきました!前のコメントで続編ありがとうございますに訂正します。ほんとうにこの作品神です。有難うございます・・・! (8月9日 20時) (レス) @page22 id: b30c1230b7 (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - 乱歩さん…!可愛すぎる!!ほんとに神作品に出会えました…!いざという時の乱歩さんのかっこいいところと普段の可愛いところをキャラを保って書かれていてホントに最高です!!続き楽しみにしてます! (8月9日 17時) (レス) id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)
未栄 - 続編おめでとうございます!この作品が大好きで毎日スマホ確認しちゃいます (7月31日 8時) (レス) @page9 id: af42dbf40e (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜おもち - 続編おめでとうございます!私この作品大好きです!いつも読むのを楽しみにしてます (7月27日 18時) (レス) @page1 id: 32263cd71c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜 | 作成日時:2023年7月27日 15時