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素直じゃない ページ6

ポ「電話で頼まれた新作を持ってきたであるが…」

其処にいたのは、アライグマを乗せた元ギルドの構成員、ポオであった。
いつのまに連絡先を交換したのか、今は小説を作る読むの関係になっているらしい。

様子を見ていれば危害を与えてきそうではない為、間宮は遠目から見守る事にしたのだ。

乱「ああ〜!君、よく来たねぇ〜」

と云って賢治と間宮の元を離れていった。

間宮は其れを横目にグラスを口に運ぶ。今飲んでいるのは蜜柑ジュースだそう。

『乱歩って、変な所で肝座ってるわよね』

賢「どう云う意味ですか?座ってるって」

まだ子供の賢治には分からなかったのだろう。首を傾げ
、彼女に問いかけた。

『恐れ知らずって事よ』

賢「たしかに!乱歩さんには怖い物が無いですもんね!」

「勉強になりました!」と納得してくれたようだ。
要らない事教えたかも…と間宮が思っていると視界の端に人影が見えた。

福「乱歩はいるか」

賢「乱歩さーん!社長がお呼びです」

そう伝えると、客人をほっぽいてすぐこちらに戻ってきた。どうやら、恒例の乱歩を褒める会が始まるようだ。

福「見事な策だった。やはり乱歩がいてこその探偵社だ」

乱「まぁね〜」

賢「さすが乱歩さんです」

乱「まぁねまぁね〜!……」

じっと間宮を見つめる乱歩。

『……………なに』

福沢、賢治が次々と乱歩を讃美した後の沈黙。

これは真逆、間宮からの讃美を待っているのだろうか。

しかし

間宮にもプライドがあった。
自分を散々振り回している甘党男が異能力ではなく「全ての真相がわかる」と云う天才と云う事に、誰が劣等感を覚えないのだろうか。

要するに、「素直に褒めたくない」わけだ。

福沢から毎回讃美を貰っている乱歩を見ながら何度も羨望を押し殺してきた間宮。
だがしかし、どこかの誰かさんのような我儘は云ってはいけない。江戸川乱歩が「天才」と云うのは、本当のことだからだ。

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クリームソーダ(プロフ) - マジで理想が合いすぎのヤバい小説なんよ、まじ推してる!投稿ファイトです! (8月14日 20時) (レス) @page31 id: 26b86d7ce9 (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜おもち - 2度目のコメント失礼します!ホントに神すぎて思わずコメントさせていただきました!前のコメントで続編ありがとうございますに訂正します。ほんとうにこの作品神です。有難うございます・・・! (8月9日 20時) (レス) @page22 id: b30c1230b7 (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - 乱歩さん…!可愛すぎる!!ほんとに神作品に出会えました…!いざという時の乱歩さんのかっこいいところと普段の可愛いところをキャラを保って書かれていてホントに最高です!!続き楽しみにしてます! (8月9日 17時) (レス) id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)
未栄 - 続編おめでとうございます!この作品が大好きで毎日スマホ確認しちゃいます (7月31日 8時) (レス) @page9 id: af42dbf40e (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜おもち - 続編おめでとうございます!私この作品大好きです!いつも読むのを楽しみにしてます (7月27日 18時) (レス) @page1 id: 32263cd71c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年7月27日 15時

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