探偵の用心棒３【文スト】【江戸川乱歩】

儚い夢 ページ50

そんな事云われたら

『…本当に、善いの？私なんかが、乱歩のために』

乱「お前がいないとつまらないからね。其れに、聴かせてやりたい話がたくさんある」

『…なにそれ』


そんなの理由になってないじゃない




其処から先はよく覚えていない
唯一頭に残っているのは、私は号泣した後に眠ってしまい福沢さんが運んでくれた事

そこから、福沢さんが元要人警護の仕事をしていたと訊いて稽古をつけてもらった

生きる意味を与えてくれた乱歩を守れるのなら、私は自分の命も惜しまない

福沢さんと約束したから

これが、私が探偵社員になるまでの話

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乱「…ぇ、ねぇ！起きろAー！！！」

『…ん』

乱「こーこ！僕の席なんだけど！」

間宮は重たい瞼を開け、周囲を確認する。目の前には乱歩の怒った貌があり、周りには与謝野や福沢、社員全員が揃っていた。

与「寝不足かい？あれだけちゃんと寝ろって云ってるのにねぇ」

敦「間宮さん！外晴れましたよ！」

国「子猫も無事見つかりました」

太「フフ、やはり美人の寝顔は美しい」

賢「僕も乱歩さんの席に座ってみたいです！」

谷「あの、無理やり起こすのは良くないんじゃ…」

福「…仮眠ならベッドでしなさい」

(…懐かしい夢)

外を見れば空は雲一つなく、先程までの大雨が嘘みたいだ。間宮は欠伸をすると、重たい目を擦り席を立った。

そして乱歩の貌を凝視する。

乱「…なに？」

すると間宮は頭を撫で、素直に詫びいた。

『ふふ、悪かったわよ』

乱「は？何笑ってるんだ気持ち悪い」

態度が可笑しい間宮に、鳥肌が立つ乱歩。其の日の彼女は、一日中上機嫌だったらしい。

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三作目の50話終わりましたあああ過去編も終わりましたあああありがとうございましたああ！

主人公にこんな暗い過去だったなんて作者驚きです自分で考えたけど
兄の名前が思いつかなかったというか、兄という存在を目立たせたくなかったので〇〇にしました。気になる方ごめんなさい。
次から四作目ですー！宜しくお願いします！
乱歩さんいっぱい出てくるのでちょー楽しみですね皆様此処までご愛読頂き本当にありがとうございます。アニメ沿いなので更新亀です。宜しくお願いしまーす
いいねや評価まじでありがとうございます。コメントも読んでます嬉しいです

夜

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