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邂逅 ページ42

____二十年前

少年「なにしてるの?」

『…つよくなるためになぐってるの』

少年「つよくぅ?」

齢六歳の少年は、目の前の光景に茫然としていた。何故なら、自分と年が変わらない少女が一生懸命「木」に拳を打ちつけている。

少女は少年を横目に、其れを続けながら問おた。

『あんただれ?』

すると少年は持っていた砂糖菓子をペロッと舐めながら、手摺から飛び降りる。スタッと少女の目の前に降りると、見事な仁王立ちで自信満々に叫んだ。

乱「ぼくのなまえは"えどがわらんぽ"!よぉーくおぼえておくんだねおばかさん!」

『は!?だれがばかなの!』

其の少年_____江戸川乱歩は、如何やら物凄く傲慢な男の子の様だ。少女は乱歩の発言にムカついたのか、打ちつけていた拳を止める。

乱「きみのことだよ。そんなことしたってつよくならない。てがいたむだけだ」

『…ほんにのってたもの』

乱「ふーん。ま、どーでもいいけど。きみ、なまえは?」

『…まみや』

歳が変わらないとしても、一応他人として少しでも個人情報は隠したかったのだろう。決して怖いとは云えない目で乱歩を睨みつけると、「そーいうことじゃないんだけど」と莫迦にするように笑った。

乱「ま、いーか!これからよろしくね!おとなりさん」

『…へ?』

______________________________________________

何と生意気だと思っていた少年は、隣に越してきた江戸川家の息子、江戸川乱歩だったらしい。歳が近い事もあり、地元の小学校も一緒で話す機会が多くなった。

側から見ればただの偉そうな少年だが、其の見た目からは考えられない頭脳と知識を兼ね備えていたのだ。其れは間宮Aの興味を引く素材として十分だった。

そして時は過ぎ、間宮が小学五年生に上がった頃。

乱「Aー、駄菓子屋行こうよ」

『良いけど、あの約束わすれないでよね』

乱「わかってるよ!はやくー!」

『ほんとにわかってんの?』

学校の帰りに駄菓子屋に寄り、川や草むらで遊ぶ。そんな毎日が五年間続いた。ごく稀に乱歩に勉強を教えてもらったり、江戸川家に遊びに行ったりもした。

そんなこんなで時が流れ、今の探偵社が出来たのだ。

______________________________________________

『…ってわけよ』

敦「え!?最後物凄く適当過ぎませんか?!」

適当な女→←其の女、追想につき



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クリームソーダ(プロフ) - マジで理想が合いすぎのヤバい小説なんよ、まじ推してる!投稿ファイトです! (8月14日 20時) (レス) @page31 id: 26b86d7ce9 (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜おもち - 2度目のコメント失礼します!ホントに神すぎて思わずコメントさせていただきました!前のコメントで続編ありがとうございますに訂正します。ほんとうにこの作品神です。有難うございます・・・! (8月9日 20時) (レス) @page22 id: b30c1230b7 (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - 乱歩さん…!可愛すぎる!!ほんとに神作品に出会えました…!いざという時の乱歩さんのかっこいいところと普段の可愛いところをキャラを保って書かれていてホントに最高です!!続き楽しみにしてます! (8月9日 17時) (レス) id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)
未栄 - 続編おめでとうございます!この作品が大好きで毎日スマホ確認しちゃいます (7月31日 8時) (レス) @page9 id: af42dbf40e (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜おもち - 続編おめでとうございます!私この作品大好きです!いつも読むのを楽しみにしてます (7月27日 18時) (レス) @page1 id: 32263cd71c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年7月27日 15時

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