探偵の用心棒３【文スト】【江戸川乱歩】

新人歓迎会 ページ4

芥川と敦の共闘によりギルドの撃退に成功。鏡花も無事入社試験を合格し、今日はサプライズで歓迎会をする予定だ。

しかし

『こら乱歩！此処にあったマカロン減ってるんだけど？！』

そう上手くは行かない物である。

乱「うーん僕はもうちょっと甘い方が好き」

『感想を聞いてんじゃないわよ！』

まぁこれも社員にとってはとっくに日常茶飯事だ。周りはもう気にも留めなくなっている。

二人の口論も束の間、既に扉の前に敦と鏡花が立っている所であった。
社員皆がクラッカーを用意し、扉の前で待ち受ける。

ガチャ

と扉が開いた瞬間、クラッカーの音が響いた。

鏡「！！」

乱「せ〜の！」

「「「『鏡花ちゃん、入社おめでと〜！』」」」

その後は全員で乾杯し、豪華な料理や甘いデザート、談笑を楽しむ時間である。


ふと間宮が国木田を見ると、敦と鏡花に今回の騒動の説教をしていた。祝いの場だと云うのに、本当に此の男は堅物である。

(まったく、そんな事云う為に話しかけたんじゃ無いでしょうに)

呆れていると、其処に与謝野が現れた。

与「どいつもこいつも酒付き合いが悪くてねェ。国木田、ちょっと付き合いな」

国「あ、いや、おれもそれほどには…」

与「…ほれ、一言云いたかったんだろ？」

すると国木田はギクッと顔が固まり、眼鏡を抑えながら呟いた。

国「ぐ…ふっ、二人とも、よくやったな…」

敦と鏡花の顔がふわっと欣喜に染まる。

『ふふ、ちゃんと云えたじゃない』

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