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不安 ページ28

『…はぁ』

殺人鬼五人が気絶したのを確認すると、間宮はやっと一息ついた。殴られた頰は痛むが、其れよりも乱歩の身の安全を確保せねば。

当の本人は少し冷や汗が出ており、心配そうにこちらを伺っていた。

乱「ねぇ、怪我はだいじょうb」

『首、見せて』

乱「ぇ、あ」

乱歩に有無を云わさず、スッと首筋に手を伸ばし傷がついていないか確認する。どうやら、この間とは立場が逆のようだ。

ナイフの先端が当たっていた箇所は少し赤くなっているが、切り傷はできていない。間宮は指先で跡を確認し、首全体を確認した。

乱歩は顔を引き攣らせ、目線を横にずらしている。

乱「ッやめ」

『…良かった』

不意に出た安堵の言葉。しかし、"其れ"は乱歩の中にある疑問を爆発させるものであった。

乱歩は間宮の腕を掴み、静かに目を合わせる。

乱「なんで」

『…?何が』

乱「どう見てもお前の方が重症だろッ!血だって出てる、なのに、なんでッ、お前は」

廃墟に鳴り響くのは名探偵の怒号。其の表情は哀しそうで、今にも泣き出してしまいそうだ。

間宮は少し吃驚したように目を見開くと、直ぐに元の貌に戻る。乱歩の手を優しく振り払い、貌についているであろう血を腕で拭った。

『"如何して自分の心配よりアンタなのか"って?』

乱「…そうだ」

『社長と約束したから』

乱「社長に"指示"されたからか?」

『そうよ』

乱「………其れは、お前の"意思"か?」

聞くのが怖かった。否、今まで聞きたくなかったのだ。もし自分が思っているような答えが返ってこなかったら、仕方なく、嫌々、自分を守っているのではないか、そんな考えが乱歩の頭を巡った。

しかし、返ってきたのは単純な答えで

『は?当たり前でしょ。好きじゃなかったらこんな事やってないわよ』

乱「…え」

動揺→←憂懼



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クリームソーダ(プロフ) - マジで理想が合いすぎのヤバい小説なんよ、まじ推してる!投稿ファイトです! (8月14日 20時) (レス) @page31 id: 26b86d7ce9 (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜おもち - 2度目のコメント失礼します!ホントに神すぎて思わずコメントさせていただきました!前のコメントで続編ありがとうございますに訂正します。ほんとうにこの作品神です。有難うございます・・・! (8月9日 20時) (レス) @page22 id: b30c1230b7 (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - 乱歩さん…!可愛すぎる!!ほんとに神作品に出会えました…!いざという時の乱歩さんのかっこいいところと普段の可愛いところをキャラを保って書かれていてホントに最高です!!続き楽しみにしてます! (8月9日 17時) (レス) id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)
未栄 - 続編おめでとうございます!この作品が大好きで毎日スマホ確認しちゃいます (7月31日 8時) (レス) @page9 id: af42dbf40e (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜おもち - 続編おめでとうございます!私この作品大好きです!いつも読むのを楽しみにしてます (7月27日 18時) (レス) @page1 id: 32263cd71c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年7月27日 15時

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