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異能力者狩り ページ13

『社長、今日はお疲れ様……でした』

福「…無理して敬語を外さなくても良い」

『い、いいえ!私だって乱歩みたいに話したい……から』

福「…そうか」

日も沈み、街灯が街を照らし始めた頃。
間宮は福沢との依頼帰りであった。元々は間宮単体の依頼であったが、其の内容から福沢自らが同行すると判断したのだ。

『福沢さん、聞きたいことが…ん?』

ふと間宮が足元を見ると、血痕が路地裏へと続いているのが見えた。血痕数センチ刻みで残っており、奥へ奥へと二人を誘い込んでいるようだ。

『…』

福「…」

二人は互いに頷くと、路地裏へ足を踏み込む。
角を曲がり奥へ進むと、血痕は血溜まりで途切れていた。

福「…此の血溜まりで途切れているな」

『此処から何処かへ飛んだのかしら』

二人がしゃがみ込み考えていると、突然後ろに大きな鎌を持った仮面の男が現れた。
男は大きく鎌を振り、二人の首を狙う。しかし

パシッ

と福沢が片手で鎌を受け止め、間宮を抱き寄せた。

福「物騒な夜だ」

『なッ!気配は無かったのに』

福沢は男から鎌を奪うと、距離を取ってから間宮を離す。

『あ、ありがとう社長』

彼女は動揺しながらも、戦闘態勢に入った。すると、仮面の男から声が聞こえる。

仮「異能力者に死を。永遠に目覚めぬ、泥土の眠りを」

福「異能力者狩りか。私達の他にも標的があるならば、逃すわけにはいかんな」

福沢が男に恐嚇すると、またもや男の声が聞こえた。

仮「届かない。貴方は私に届かない。いかな武術の達人でも。意識の外からの攻撃は避けられない」

『はぁ?何云って……』

福「ッ!Aッ!!」

間宮に向かって撃たれた攻撃。しかし、福沢が庇った事によって間宮に其れが当たる事はなかった。

が、

『ッ!?う、そ、ごめんなさい社長、わたし、』

福「ッ気にするな、怪我はないか」

無人の袋小路からの攻撃により、福沢は傷口から紅い液体が出ていた。

仮「殺気を読まれましたか。ですがこれで十分です。抗えぬ死は至る所にあります。例えば_____毒」

福「?!うぐ、」

仮面男の言葉により咄嗟に首元を押さえた福沢だが、毒が回ったのかその場に座り込んでしまった。
男は建物を伝って飛んで行き、そのまま消えてしまった。

福「ぐっ、ぁ」

『ッしゃ、社長?しっかりして!』

福沢はその場で意識を失い、間宮は福沢を抱き抱え探偵社へ急行したのだった。

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クリームソーダ(プロフ) - マジで理想が合いすぎのヤバい小説なんよ、まじ推してる!投稿ファイトです! (8月14日 20時) (レス) @page31 id: 26b86d7ce9 (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜おもち - 2度目のコメント失礼します!ホントに神すぎて思わずコメントさせていただきました!前のコメントで続編ありがとうございますに訂正します。ほんとうにこの作品神です。有難うございます・・・! (8月9日 20時) (レス) @page22 id: b30c1230b7 (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - 乱歩さん…!可愛すぎる!!ほんとに神作品に出会えました…!いざという時の乱歩さんのかっこいいところと普段の可愛いところをキャラを保って書かれていてホントに最高です!!続き楽しみにしてます! (8月9日 17時) (レス) id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)
未栄 - 続編おめでとうございます!この作品が大好きで毎日スマホ確認しちゃいます (7月31日 8時) (レス) @page9 id: af42dbf40e (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜おもち - 続編おめでとうございます!私この作品大好きです!いつも読むのを楽しみにしてます (7月27日 18時) (レス) @page1 id: 32263cd71c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年7月27日 15時

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