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虚偽 ページ11

此の男、江戸川乱歩は仲間が酔っ払っている間必死に其れをビデオに収めようとしていたのか。
そう考えると間宮の中で沸々と怒りが湧いてきた。

乱「やだ絶対消さなーい」

『このッ……殴っ…』

額に青筋を浮かべ、ギリギリと拳を握りしめる。
しかし、自分が用心棒という立場だというのに怪我を合わせるのはアウトなのではという考え遮った。

間宮はその場にしゃがみ込み、膝に顔を埋める。

『…お願い。消して』

乱「…」

何時もの間宮とは思えないほど弱々しい声が響く。
乱歩は其れをみて「はぁ」とため息をつき、間宮と同じようにしゃがんだ。

乱「判った」

『!ほん、と』

期待していた言葉が聞こえ、バッと顔を上げた。

しかし目の前の光景に思わず息を呑む。乱歩との距離は僅か数ミリで、互いの呼吸が判るほどだ。

乱歩は間宮の瞼に手を伸ばし、親指で優しく撫でた。如何やら、泣きじゃくった影響で少し目が腫れているようだ。

『…怖いんだけど』

乱「…目、冷やした方がいいんじゃない?あとこれ」

乱歩は少し距離を取ると、携帯の画面を見せる。其処には[ご指名の動画は削除されました]と表示されていた。

『…!ありが、とう』

乱「どーいたしまして」

すると、「じゃ駄菓子取りに行くから!」と部屋を出て行ってしまった。
最初はポカン…と一人取り残された間宮だったが、徐々に頭が回って来る。

(急に如何して…?明日は雨でも降るんじゃないの。と云うか、最近やけに距離近いわね)

だがしかし、先ほど自分が口走った言葉を酷く後悔する。

『いやいや、如何して私が礼を云わなきゃならないわけ?!』

間宮は拳を握りしめ、行き場のない怒りを如何にか抑えたのであった。

_____翌日、事務所の壁が奥行き五センチ程へっこんでいた。



______________________________________________

…一度写真や動画を削除しても、万が一の為に"削除しても復元できる"機能がある。其れは乱歩が所持している携帯も例外ではない。

乱「…♩」

あざとい→←無様な格好



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クリームソーダ(プロフ) - マジで理想が合いすぎのヤバい小説なんよ、まじ推してる!投稿ファイトです! (8月14日 20時) (レス) @page31 id: 26b86d7ce9 (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜おもち - 2度目のコメント失礼します!ホントに神すぎて思わずコメントさせていただきました!前のコメントで続編ありがとうございますに訂正します。ほんとうにこの作品神です。有難うございます・・・! (8月9日 20時) (レス) @page22 id: b30c1230b7 (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - 乱歩さん…!可愛すぎる!!ほんとに神作品に出会えました…!いざという時の乱歩さんのかっこいいところと普段の可愛いところをキャラを保って書かれていてホントに最高です!!続き楽しみにしてます! (8月9日 17時) (レス) id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)
未栄 - 続編おめでとうございます!この作品が大好きで毎日スマホ確認しちゃいます (7月31日 8時) (レス) @page9 id: af42dbf40e (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜おもち - 続編おめでとうございます!私この作品大好きです!いつも読むのを楽しみにしてます (7月27日 18時) (レス) @page1 id: 32263cd71c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年7月27日 15時

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