また明日。《5》

♯237 ページ37

気にせず誘っていいって言っても………
まぁ、そんな気にせず誘える程強気に行けなくて
後がないと思ったら誘えるはず！って思うんだけどなかなか勇気が出ない

結局、一週間経ってやっと動けた
その間、陸くんからの連絡は無し

長谷川くんが言ってたように、忙しいから断られても気にしない！くらいの気持ちでLINEしてみた


『いいよー！いつがいい？金曜日以外ならいつでも暇だよー！』


……え？そんな感じなの？
いつでも暇なの？
断られなくて良かった
でも、なんだろ？会いに来てくれるとかそういうの期待したらダメなんだと思うけど、来てくれても良くない？って思うのは自惚れなのかな……

急に虚しくなってしまって、「また連絡するね」って送信して閉じた


合宿に行く前に一度は会いたい
スッキリした気持ちで行きたい
なのに、返信する気力が湧かない


壱馬「これ。楽屋に弁当いっぱい残ってたから」


夜、壱馬くんが家に来た


A「えっ！？！？……これ、もらっちゃっていいのかな？」


壱馬「ええよ。ここの美味いねん(笑)」


A「存じ上げておりますが、学生の身分じゃ手が届かない代物でございます。ありがたく頂戴致します」


壱馬「そんな？(笑)もう1個いる？俺のあげよか？」


A「一つで十分でございます……私餌付けされてる？」


壱馬「これで釣れるんやったらやっすい女やで(笑)……花火大会あるやん。あれ、行かん？一緒に」


A「ごめん、樹くんに誘われてるから壱馬くんとは行けないの。ごめんね」


壱馬「樹？いつの間に(笑)でも陸さんに誘われたら陸さんと行くやろ？｣


A「先に誘ってくれたのは樹くんだから。陸くんは断るよ」


壱馬「断るんや…？」


A「うん。え、普通そうするよね？後から誘ってくれた人とは行かないよね？」

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