また明日。《5》

♯231 ページ31

迎えの車が来るまでの間、少し時間があったから壱馬くんに話しかけた


A「海来たのに全然泳げなかった」


壱馬「ホンマやな。あの背中やし、しゃーないで。帰ったらケアしときや？」


A「うん(笑)壱馬くん、浮き輪使えなくてごめんね。あと、おにぎりありがと(笑)」


壱馬「ええよそんなん(笑)それより今日でめっちゃ近なった気がする。敬語ちゃうようになったし(笑)」


A「確かに！(笑)壱馬くん、今日着いてきてくれてありがと。4人だったらちょっとキツかったかも。でも壱馬くんが嫌な思いしてたらごめんね」


壱馬「楽しかったで(笑)全然…気持ちも言えたし(笑)」


A「ありがと…(笑)樹くんにもお礼言って来るね(笑)」


樹くんを探すと、少し離れた所で一人で座ってた


A「…隣いい？」


樹「どーぞ(笑)壱馬さんと話してんの見てて、一人でいたら来てくれるかもって待ってた(笑)まんまとと俺の作戦に落ちた(笑)」


A「うわっ策士だ！(笑)今日は誘ってくれてありがと。楽しかった。今年の夏の思い出って多分これだけになりそうだから、来てよかった(笑)」


樹「今日、嫌な思いしてたらごめんね…」


A「本当に楽しかったよ、ありがと(笑)」


樹「良かった(笑)……夏まだ始まったばっかりだけど、もう何も無いの？(笑)」


A「そうなんだけど、予定が本当に全然無いからね(笑)」


樹「……花火……やっぱり一緒に行きたいな。考えてて、俺が納得できる断る理由(笑)」


A「断る理由…？」


樹「そ(笑)もう一度誘うからその時は盛大に断ってね(笑)」


なんて返事したらいいか分からなかった
樹くんが少し悲しそうな顔をしたから

断るか分からないよ？なんて期待を持たせるようなことは言えない
けど、断るか本当に今分からないもん……

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