また明日。《5》

♯228 陸 ページ28

【陸side】


陸「ちょっと輪を乱しすぎ。みんなで来てるんだからわがまま言うなよ」


祭「だって、陸おかしいもん！！あの子と知り合ってからおかしいって。私の事もちゃんと相手しなくなったし、杏ちゃんの事だって、あんなに引きずってウジウジしてたのに」


陸「杏は関係ないじゃん。別れた直後は色々考えて落ち込んでたけどそれって俺だけに限らずみんなあるんじゃない？もう今は全く杏の事を考える時間も無いし。だから引きずってるとか言われると困る」


祭「何で？あんなに好きだったのに？そんなに簡単に忘れるの？」


陸「祭は終わった恋ずっと引きずるの？ずっと何年もその人を思い続けるの？」


祭「私は、まだ会ってるよ。直くんと」


陸「直くんって…Aちゃんの言う尊人って人？」


祭「そう。何度も何度もやり直して欲しいって連絡が来て。私も、好きな人がいるのに、誘われたら断れなくて。きっとAちゃんも私と同じだと思う。まだ、会ってるよ」


Aちゃんも、まだ会ってる？

あんなにしつこかったんだから、男側はAちゃんを離す気がなかったんだろうな…


陸「もう会うのやめろって…2人とも傷付いたじゃん。なのに何でまだ会うの？辛くない？虚しくない？」


祭「陸が好きになってくれないからじゃん！！」


陸「……………俺？」


祭「気付かなかった？気付いてないフリしてた？」


陸「全然気付いてなかった。ごめん。だって祭色々遊んでたじゃん」


祭「陸にヤキモチ妬いて欲しかったのっ！！」


陸「や、ごめん俺全然だわそれ。ホントごめん」

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