また明日。《5》

♯223 樹 ページ23

【樹side】


樹「壱馬さん、怖かった。俺が誘った時睨まれた(笑)」


A「普通だったよ？(笑)」


樹「いやいや……睨んでた(苦笑)……陸さんとちゃんと話せたの？」


A「うん。話せたかな(笑)さっきありがと。祭さん連れてってくれて」


樹「マジで猛獣(笑)空気読めないよね全然」


A「祭さんも必死なんだよきっと」


泣いてないって言ってたけど、明らか泣いてたよね？って真っ赤な目をしてた

まこっちゃんも壱馬さんも絶対に気付いてると思う
あんなに目を真っ赤に腫らすほど何があったのか気になって誘ってみた


樹「大丈夫？」


A「うんっ(笑)」


じわじわ涙が浮かんで来てて、俺に気付かれないように少し下に視線を落とした


樹「我慢しなくていいよ。全部吐き出したら少しスッキリすると思うし……」


首を何度も横に振る
そりゃそうだよな……自分の事好きって言ってる相手に自分の恋愛相談しろってのは嫌だよね


樹「俺は大丈夫だから。俺さ、結構追いかけたい派なんだよね。女の子からガンガン来られると逆に引いちゃうんだよ。特に難しい恋ほど燃えるんだよなぁ……だから、全然気にしなくていいから。何なら……さっき見ちゃったんだよね。抱き合ってる所。それみて余計に燃えてきた(笑)」


A「えっ！？見てたのっ！？」



樹「見てた。たまたまだけど。クッソー！って燃えた(笑)」


A「強いなぁ樹くん……(笑)」


樹「悩んでても仕方ないよね。悩む前に俺は動くかな。じゃなかったら今誘ってないし、普通誘うの躊躇するよ(笑)」


自分でも思う
俺って、メンタル強いかもって

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