また明日。《5》

♯214 ページ14

陸くんの言葉を一言一言聞き逃さないようにって思ってたけど、初っ端からの言葉が衝撃的すぎて、その後の言葉が何も入って来ない


陸「彼と別れたって知って、あーもう好きになってもいいんだなって思った。無理に諦める必要ないんだって。でもさ………………樹の気持ち知ってるから俺の中で葛藤もあって。先に樹に言われてたからね。Aちゃんが好きだって。樹、マジでAちゃんが好きだよ……」


A「……樹くんの気持ちが聞きたいんじゃなくて、陸くんの気持ちが知りたい」


陸「うん……俺の気持ちは、俺もAちゃんが好き」


A「……本当に？」


陸「うん、本当だよ。だけどさ…………樹のことを思うと、付き合えないなって……思う」


思いっきり上げて落とされた


A「好きだけど、付き合わないってどういう事かよく分からないんだけど、それって今までと何も変わらないって事だよね？｣


陸「変わらないって言うか……うん、そうなるね」


A「じゃあ……好きって言わないでよ……」


陸「……ごめん。でも、好きなんだって……」


A「陸くんが楽になっただけじゃん……」


陸「ホント……そうだよな」


A「好きだけど、付き合ってないから俺は自由って事？だから祭さんと仲良くても気にしないでって？」


陸「や、そういう事じゃなくて(汗)」


A「これって、普通の事なの？」


陸「普通…………ごめん、分かんない……そういう人たちもいると思うけど、それが普通かって言われたら、どうなんだろ……違うかも……」

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