また明日。《5》

♯249 ページ49

A「会ってないし、連絡先も消したし、そもそも会う気もないよ？祭さんの言葉じゃなくて、私の言葉信じてよ」


陸「そうだね、ごめん……」


A「陸くんは…………昔付き合ってた人の事忘れられないの？」


さっきの言い方だと、陸くんは忘れられてないんだろうなって思った
祭さんが言ってた事と一致した


陸「俺？(笑)別れた直後は誰でも思い出したりするんじゃない？でもずっと引きずったりしないよ。それなりに、自然に忘れるでしょ。次に好きな子が出来たら」


この、陸くん言う“好きな子”って私だって思っててもいいのかな……？


A「……そっか(笑)」


祭さんの言葉じゃなく、陸くんの言葉を信じる
じゃないと、心が持たない


陸「あー、結構飲んじゃったな〜酔っ払ってきた(笑)ねぇ、泊まってくんでしょ？シャワー浴びて来なよ」


A「あ………………うん……」


陸「あっれー？どうしたの(笑)その覚悟出来たんだよね？そんなビビんないでよ(笑)」


A「ビビってないよ？」


陸「まだまだ朝まで長いんだから……楽しまないとね？早く行っといで(笑)バスタオル置いてるし、適当に使っていいよ。あ、俺のTシャツ貸してあげるね(笑)」


自分から言ったくせに、めちゃくちゃ緊張？してる私とは裏腹に、陸くんは飄々としてて、こんなに軽くシャワー浴びて来なよとか言えちゃうくらい普通で。

こういう事って、日常茶飯事なのかな？って少し思ってしまった


A「……シャワー借りるね」


陸「いってらっしゃーい(笑)」


ワイングラス片手に笑ってヒラヒラ手を振った

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