五条家に仕えし化け狐 【五条悟】

episode 29 ページ38

『眠い…』









特級呪霊の襲撃を受けた五条とAは伊地知に送って貰い自宅に戻る









家に着いた瞬間出た言葉が眠い









普段小狐の姿で過すAにとって、久しぶりにほぼ1日人間の姿で、しかも術式を使った反動が出たのか睡魔が襲う









五条「お風呂は？」









『ぬ、明日の朝…ねるぅ…』









ﾎﾞﾌｯ









『ｷｭｩー…』









五条「あちゃー…」









睡魔に負けたAは小狐の姿に戻り、廊下でﾎﾟﾃｯと寝てしまった。









小さな身体を優しく抱き上げ寝室へ連れて行く









ベッドに寝かせてやると、小さな身体には大きく見えるベッド









ｽﾋﾟｰと寝息をたて眠っているAの頭を優しく撫でるとふさふさの手入れが出来ている毛並みが五条の手に触れる









時刻が深夜で静かだからか＿＿









部屋にある時計のｶﾁｶﾁと言う音がよく聞こる









五条は今日の特級呪霊の事を思い出していた









五条「(特級呪霊が手を組んでねぇ…裏に呪詛師がいるのは明白。









Aの存在を知っている奴ならAも狙われるのか……)」









五条「(Aが呪詛師側に着くことは100％無いだろうけど、そこら辺の対策をしてこられたら厄介だな)









五条「……Aは俺の前から消えないでくれよ」









五条の独り言は静寂の中に消えていった＿＿

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