五条家に仕えし化け狐 【五条悟】

episode 19 ページ26

虎杖が復活したと同時にとあるファミレスでは＿＿









漏瑚「五条悟…やはり我々が束になっても殺せんか」









夏油「ヒラヒラ逃げられるか、最悪 君達全員祓われる…“殺す”より“封印”するに心血を注ぐことをオススメするよ」









漏瑚「封印？その手立ては？」









夏油「特級呪物、“獄門疆”を使う」









一人で四人席に座っている男はニヤリと口元を歪ませる









夏油の言葉に反応した漏瑚は目を見開き興奮したのか大きめの声を出すが一般の人(パンピー)には聞こえない＿＿









漏瑚「獄門疆…？！持っているのか！！あの忌み物を！！」









夏油「漏瑚、興奮するな…暑くなる」









「お客様、ご注文はお決まりで＿＿」









そのテーブルに一人の男が近づくと男の身体いきなり燃え始めた









黒焦げになった身体は地面に倒れ、周りにいる客は目を見開く者も居れば悲鳴をあげる者もいた









夏油「あまり騒ぎを起こさないでほしいな」









漏瑚「これでいいだろう…」









漏瑚が指をピシッと動かすと周りの客にも従業員にも急に燃え始めた









夏油「高い店にしなくて良かったよ」









漏瑚「夏油、儂は宿儺の指何本分の強さだ？」









夏油「甘く見積って、八、九本分ってとこかな」









漏瑚「充分、獄門疆を儂にくれ！！蒐集に加える

その代わり……五条悟は儂が殺す＿＿」









炎がメラメラと燃えるファミレスの中はもはや静かになっていた









夏油「でもまずはAをどうにかしないと五条悟を殺すことは無理に等しいと思いよ



彼女は今の宿儺より強い」









漏瑚「何者だ、そのAと言う奴は」









夏油「“元式神”…今は特級呪霊になった“空狐”だよ」

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