episode 27 ページ28
少し昔のことを話そう
水城家は御三家に比べるとちっぽけだが呪術業界では有名な家系だ
先祖は五本の指に入るぐらいだと書庫の記録で読んだことがある
私の父様、水城湊は水城家の術式の幅を広げ可能性をあげた人物
母様、神代琴羽は式神使いだったが、元々呪力の量が人並み以上の持ち主
そんな二人の間に生まれたのが私
両親は御家のために毎日忙しそうだった
水城家の広い屋敷には何人かの使用人と当主の祖父、私達三人で住んでいた
祖母は私が生まれてすぐに他界したから写真でしか見たことが無い
そしてこれは私が五歳の時__
いつも通り部屋で本を呼んでいる時に母様に手招きをされ一度本を閉じ、近寄る
母「いいA。この世界の人は全員が呪霊を見れる事は無いの、勿論呪力も無い
私たちとは少し違うの、でもね私たちの様な力を持っている人の方が異質
見えないのが当たり前なの」
膝の上に座って大人しく聞いてるAの頭を撫でながら話す
母「A、この力は悪い事には使っちゃいけないの
どんな事でも…いつかわかる日が来るから」
母「Aは私譲りで呪力が多いからコントロールを出来るようにしないとね…大丈夫、きっと出来る
A_______
貴方は“私達と同じ道”を歩かせない。絶対__」
__い、おいA!
「っ!どうしたの、そんな声出して
悟」
五条「どうしたもなにも、水族館入って急にお前見失ったと思ったらこんなとこで固まって」
「少し昔のことを思い出していただけ…」
五条「……それよりいい加減教えろよ、あの時急に傑の作戦を変えた理由」
「……?あー、あの時ね」
あの時、盤星教が現れ天内を探していたあの時
軽く五条にその時あったことを話す
五条「それって予知?」
「分からない。未来予知ならもっと正確だろうし……一時的なものかもしれない。」
それに見たい時に見れないしと付け加える
「で、理子達は?」
五条「その辺見てる。後は高専に戻るだけだ」
「そっか。そろそろ任務も終盤か…」
そう言うとまた大きな水槽に目を向ける
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作者名:サラ | 作成日時:2020年12月6日 0時