12話 「泥舟じゃない」 ページ14
レイ「無理何だよ…連れて出りゃ全滅は見えてる。置いていく…それが最善だ」
エマ「やだ」
レイ「っ……」
エマ「無理でも私は全員で逃げたい!何とかしよ」
レイ「はぁ!?」
エマ「全滅はやだよ…でも置いて行くって言う選択肢はない!コニーで終わりにしたいの……もう誰もあんな姿にしたくない…」
エレナ「エマ……」
エマ「無いならつくろうよ外に!人間の生きる場所、変えようよ世界!レイのお陰で今わかった、これはそう言う脱獄なんだ。私は折れない…決めたから
だからっ!レイが折れて!ごちゃごちゃ言わずに力貸して!!」
レイ「っ〜!!!」
エマの決意に顔を難しくするレイにエマがレイの手を掴む
その姿を見て思わず笑うノーマン
ノーマン「ふふっはははっ……(笑)」
レイ「おいこら保護者!!ちょ…」
エマ「絶対っ〜に!!みんなで逃げる!!そうじゃなきゃやだ!やだやだやだっ〜!!」
レイとノーマンが話始めると、エマとエレナは塀の方に歩き出した
レイ「っ!ノーマン…お前ハナからわかってただろ」
ノーマン「…エマが泣いたんだ。あの夜最初は怖いから泣いてるんだと思ってた…でも違った
僕は自分が死ぬのが怖かった…けどエマは家族が死ぬのが怖くて泣いてたんだ。
凄いよね?あの状況で何かを守ろうと考えられるんだ」
レイ「でも正しくないっ!泥舟だぞ!ぶっちゃけ4人なら…4人なら逃げられる…」
ノーマン「…ふっ…泥舟を作りたいんだ!」
レイ「は…頭可笑しいだろ…それであいつ…エレナまで死んだらどうするんだ…」
ノーマン「死なせない。その為に僕は僕を利用する。
幸い僕はやろうと決めて出来なかった事は1度も無いんだよ
泥も焼けば器になるでしょ?泥舟が必ずしも沈むとは限らない…」
レイ「………ふっ…」
ノーマンに丸め込まれたレイは吹っ切れたかのように笑った
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その頃エマとエレナ
エレナ「これが塀」
エマ「そっ!エレナはいいの?全員で逃げる案」
エレナ「………死ぬのは怖いけど、家族を失い無くない気持ちはエマと一緒
それにエマは家族だよ?家族、兄妹として支えてあげるのは当然!でしょ?^^」
エマ「っ〜!!エレナ大好きだよ!!」
ぎゅーっとエマがエレナに抱きつくとエレナも腕を後ろに回した
エレナ「あの夜…気づいてあげられなくて…ごめんねエマ…これからは4人で考えよう!」
エマは思った
ノーマンがエレナに惹かれたのはこう言うところもあるんだろうな…と
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メアリー(前サラ)(プロフ) - じぇるさん» コメントありがとうございます!沢山更新していきますのでよろしくお願いします(*^^*) (2019年4月8日 1時) (レス) id: 8549a93e88 (このIDを非表示/違反報告)
じぇる - とても面白いです!更新頑張ってください!楽しみに待ってます! (2019年4月3日 17時) (レス) id: 1df12e5f71 (このIDを非表示/違反報告)
メアリー(前サラ)(プロフ) - ドラゴンさん» あ、ありがとうございます!(土下座)頑張ります! (2019年3月20日 12時) (レス) id: 8549a93e88 (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン - すごく面白い!更新頑張ってください! (2019年3月19日 21時) (レス) id: cddb962df9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サラ | 作成日時:2019年3月17日 21時