四角い箱に閉じ込められた時の対処方法【鬼滅の刃】

対処法（２）童磨 ページ3

『え、ええ……？？ここどこ！？てか貴方誰！？』

「おや、人間の女だ。しかも鬼殺隊かぁ。もしかしてこの箱も君の仕業なのかい？」

『うわあああ鬼だああ助けて誰かー！！！！』

「……あまり、騒がないでくれないかな」

『ひっ、すみませんすみません！』




いつもどーり任務を終えて、帰路についたと思ったら謎の箱の中にいました。しかも目の前には虹色の瞳を持った鬼。しかも上弦の弐。詰んでる。


しかもばか狭い箱の中だから密着状態だよ？鬼と密着だよ？これもう秒で食われちゃうよね。



「……君、鬼殺隊なのに随分と気弱だね？可哀想に。俺が怖いんだね。刀も持っていないようだし」




うわああああああああああ鬼に同情されてる！？！？

怖いんだけどこの鬼！怖いんだけど上弦の弐！やっぱ強いと鬼殺隊を哀れむようになるの！？鬼って怖い無理無理！まだ下弦の伍としか交戦した事ないのに！上弦の弐とか無理無理！


私が言葉を詰まらせていると、上弦の弐は私の顎を引っ掴んで上に上げた。おいもっと優しくしてくれよ！力加減がおかしいんだよ鬼は！




「うーん……綺麗な目だ。食べてしまいたいな。でも、ここで食うには少し勿体ないかなぁ」

『エッお食べになられるんですか？』

「？うん。」

『いやいや辞めてくださいよ！！私綺麗なまま死ぬのが夢なんですよ！！食べられて死にたくない！！』

「いや、綺麗に殺してから食べるから安心していいよ？」

『ここまで安心出来ない提案初めて聞いた！』



やっぱ鬼っておかしい……こわい……


どうしてこの場にいるのが私なんだ……！怖すぎるんだけど！！！食われる！！！食われちゃう！！



「君、思ったよりもよく喋るね。」

『は、ハイ！いつもいつも黙ってれば良いのにと言われます！！』

「うーん、確かに見た目は大層な美人だし……黙ってれば完璧かもしれないけど、俺はうるさい君の方が面白くて好きかな。見た目は美しいし」



え？なに？これ褒められてるの？貶されてるの？どちらにせよ好きって言われたことに胸がキュンッてなってしまったんだが。しょうがないだろうこの鬼イケメンなんだから！私を責めないでくれ！



『え、えーっと……貴方のお名前は？』

「俺？俺は、童磨だよ。君は？」

『えっと、Aって言います。お見知りおきを』

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