四角い箱に閉じ込められた時の対処方法【鬼滅の刃】

対処法（６）黒死牟 ページ11

『…………え？』

「……」

『じょ、上弦の壱……』






目の前には、六つ目の侍風の鬼がこちらを見据えて立っていた。えってか近い近い近い


どうしてこうなった！どうしてこうなった！私はただ家で久しぶりの休日をゆるゆると過ごしていただけなのに！なんでこんなくっそ狭い箱の中なんかに！！




『あの……』

「……安心...しろ……交戦...不可能な……状況で...一方的に……殺しは...しない」

『あっ良心的な方なのですね……いや鬼に良心的っておかしいか』

「……」

『ねぇ黙んないで下さいよ！！』




この鬼は結構無口らしい。話すときも途切れ途切れでたどたどしいし……


てかここで殺さないって本当に？マジで食われる三秒前みたいな状況だと思ってかなりビビってたから大分助かる。まだ死にたくないし。

てか私、柱だけどまだ上弦はお目にかかったことがなかったんですよねぇ……下弦は良く見かけるんだけど。

でもさ、初めて会うのが壱っておかしくない？私まだ柱になって１ヶ月よ？経験浅いよ？なんでこうなったんですか。







「……お前は...柱か」

『エッまあそうですけど』

「...」

『そこで黙るんですか……』





ああやっぱこの鬼といるの辛すぎる……すぐ黙るし…
六つ目だし……イケメンだし……アッなんで私は敵褒めてるんだ





『……ところで、六つ目さんは、どうして鬼になったのですか？

……あ、こんなの聞いていい事じゃ無かったですかね、すみません』

「……技の...保存だ……」

『え？』

「……私は、そのために……鬼となった」





技の保存……まぁ状上弦の壱だし色々とあるんだろう。なんで私はこの鬼のことをもっと知りたいと思うのか……それに密着してて大分ドキドキするし



え？これもしかして一目惚れ？嘘じゃん。鬼に惚れるとか鬼殺隊としてダメに決まっているだろう、私。

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