四角い箱に閉じ込められた時の対処方法【鬼滅の刃】

対処法（３）冨岡義勇 ページ6

『なんですか？冨岡さん』



冨岡さんに名前を呼ばれ、私は思わず肩を跳ねさせた。

この状況で名前を呼ばれたとか、本当に意識してしまうからやめて欲しい……ただでさえ密着状態で冨岡さんの声が直で耳に入って来るのに。



「俺は、ここから出なくてもいい」



そう言って冨岡さんはまた私をキツく抱き締める。



……ここから出なくてもいいって、

やっぱり、冨岡さんは私の事を意識している……？





『冨岡、さん……』

「……」

『ちゃんと言ってくれないと、わからないです』



上からゴクリと息を飲む音が聞こえて、先程までの比較的柔らかい雰囲気とは打って変わって、緊張感で体が痺れる。


冨岡さんは私の顔をしっかりと見つめながら、言った。






「……Aと、共に生き、共に死にたい」



「愛している。」




冨岡さんにとっては多すぎる位の言葉。


え、ヤバい。こんな意識してる男性から愛を囁かれるとなると、もう返事は決まっている。てか冨岡さんカッコよすぎ、




『わ、私も……愛してます』




私がそういった途端、冨岡さんは抱きしめていた腕を離して、私の頬に手を添える。


そして、顔が近付いてきて、私は反射的に目を瞑った。




「……好きだ」





＿＿


「Aは俺の妻になるということでいいんだな？」

『エッはやくないですか……？』

「愛に早いも遅いもないだろう」

『わあイケメン』




リクエスト、ありがとうございました！
冨岡さんは初めて書くのであまりキャラが掴めなかったかもしれませんが……満足してくだされば幸いです。

対処法（４）伊黒小芭内→←対処法（３）冨岡義勇

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す