対処法(8)我妻善逸 ページ16
『もー、どうやったら出られるのかな…』
「嫌だよAちゃん!俺と死ぬまでここにいよう!?!?」
『それは重すぎるよ善逸』
「いやいや俺本気だから!!!!ほんとに!!!」
本気!ってのを目で訴えてくる善逸。
いやいや、そもそもここにいつまでもいれる保証はないし、このまま報告書出さずに怒られる方が怖い…。善逸の事は好きだけど、こういう状況だと善逸は私だけを見てくれないから、嫌だ。
そう思って目線を下げると、善逸は私の肩をガッ!と掴んで、無理やり目を合わせてきた。
「ねぇ、Aちゃん、俺がどうして君をここに繋ぎ止めたいのかまだ分からないの?」
『っえ、善逸、どうしたの』
「聞いて」
『…うん』
善逸の様子が変わった。
かなり真剣な目付きで、穴があきそうなくらいに綺麗な瞳で私を見つめる。
「俺さ、君のことずっと好きなんだよね、それに君も俺の事好きでしょ?音を聞けばわかる。だからさ、これもう運命だと思うんだ。」
『エッ』
「Aちゃんは俺とここにいたいよね?二人きりがいいもんね?俺が一番好きだもんね?だよね?Aちゃん。」
『えっと、その…』
「言わなくても分かるよ。君の一番は俺。その一番はずっと俺がいい。だからここを出ない方が幸せで居られる。君と最期を過ごして死ねるならそれでいい。俺さ、いつも思うんだよね。君と俺二人だけになればいいのに、って。まぁ炭治郎や伊之助がいないと寂しいけど、君がいるなら俺はいいんだよ。」
そうして、善逸は私の顎を優しく掴んで、無理やり接吻を交わす。
…エッ待って、思考が追いつかないんだけど。善逸が私のことを好きってほんと?
「ねぇ、Aちゃん。鬼に殺される位なら俺は君と死にたいな。」
___
「時間経過で出られるのか、残念だね、Aちゃん」
『善逸の新しい一面を見てしまった…』
「Aちゃんはそんな俺も好きでしょ?」
『す、好きと言われれば…』
「ほんっとに可愛いなぁ、死ぬ時は一緒に死のうね、Aちゃん。」
『愛が重い…』
リクエストありがとうございました!
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アオイ - たしかに 、累 と 夢主ちゃんの 見てみたいかも! (2021年11月18日 22時) (レス) id: c4dfd681b0 (このIDを非表示/違反報告)
古都 - 魘夢最高でしたっ!!このまま死んでもいい← (2021年8月20日 18時) (レス) id: fd64c8d06f (このIDを非表示/違反報告)
白狐 - 水の呼吸組よかったです!! 煉獄さんのお話が見てみたいです!! (2021年8月15日 18時) (レス) id: 36ba1a22c5 (このIDを非表示/違反報告)
ぎゆみかん - あかざ途中で終わってませんか? ちょーーーーぜつ見たいんで書いてください!(ワザとだったらゴメンなさい!)(*>∀<*)ゝ (2020年9月8日 17時) (レス) id: 8ebef6a95a (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - 累くんどうですか!? (2020年8月22日 22時) (レス) id: 11a9c593be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水野 | 作成日時:2019年11月3日 0時