【d!】兄貴なんか嫌いだ【tn】 (ページ12)

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「…やば」

目覚ましを見ると9時だった
完全遅刻やん、これ

やっぱ昨日あの後ゲームで寝るん遅くなったからかぁ
…準備しよ

シャワー浴びて制服にきがえてキッチンに行くと
お弁当とメモが添えられていた

メモは絶対なんか？

《おはよ
昨日は母さん心配しとったんやで
俺もいつ帰るとか聞いとらんかったから心配やった

ご飯は冷蔵庫にあるからな豚平》

心配？何言ってんの？
兄貴ならまだしも母さんが俺の事心配する訳ないやろ

メモを握り潰してゴミ箱に捨てた
冷蔵庫から兄貴が作ったご飯を温めた

「頂きます」
…美味しい
朝練あってはよ行かなあかんのに俺のためにご飯と弁当まで作って…何でそこまでしてくれんのか俺はようわからん

〜♪
スマホの着信音

画面を見ると翔からだ
「もしもし？」
翔『A今どこにいんの？
教室行ってもいないって言われたんやけど』

「寝坊した
今家でご飯食べてる」

スピーカーにして話しながらご飯を食べる
翔『んだよ、寝坊したのかよ
ならさっさと来いよ』

『お前が来ねぇと屋上行けないんよね』
「…昨日なんでいたのさ」

翔『最初は空いてたんよ
でも気づいたら閉められててさぁ』

『諦めて寝てた』
「アホやろ」

翔『うるへ、ご飯食って学校来いや』
「出来るだけ急ぐよ」

翔『それっていそがn(ﾌﾞﾂｯ』

「ご馳走様でした」

あ、学校に連絡入れないと

流しに皿を置いて学校に連絡を入れた
担任のやつ絶対兄貴に言うやろ

「はぁ、、」

ーーーーー

学校に着いた時間は3時間目の始まりくらいで
席に着いたらチャイムがなった

なんかヒソヒソ聞こえてっけど
無視や無視

周りの奴らはああして言ってくるけど
それだけで俺の荷物や机には何もしてこん

ありがたいね
典型的ないじめはなくて
まぁ、俺の後ろには兄貴がいるし

俺に何かあったら兄貴が出てくるだろうな
なんかそんな気がする
俺はまだ兄貴には捨てられて無いはず

いつの間にか授業が終わっていて教室内は騒がしくなっていた

「…屋上行くかぁ」