Personalité (ページ12)

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きっと出会うべくして出会ったページ12

慎太郎「これでジョーカー持ってたら嘘つきって言うからね！」

樹「だっさ…！」

優吾「良いよ。」

慎太郎「っ！嘘つきー！！！！！嘘つきぃぃ！」

大我「よっしゃ終わりー！」

北斗「はいあがりー！」

ジェシー「はいよいしょー！！！」

樹「じゃあ慎太郎の負けということで…。」

慎太郎「えっ？」

私は今、
全力でトランプを楽しむ男性六人に囲まれている。

みんな上背があって
第一印象は少し怖かったけど、
全くそんなことはなかった。

優吾「はい、樹の負け！」

樹「あーあ。Aもやろー！ババ抜き分かる？」

A「…分かるよ。たまにしてたから。」

慎太郎「へー！貴族もするんだ！！」

大我に連れてこられたのは
貧民街にある小さな飲み屋。

其処では五人の男性が寛いでいて、
私の来訪を待っていたらしい。

それぞれが「やっと会えた」と口にして
自己紹介をしてくれた。

初めは私も苗字に敬称をつけて呼んでいたが、
却下されてしまい、下の名前で呼ぶことになった。

それからみんなはババ抜きを始めて、
今に至る。

大我の能力について聞きたかったけど、
他五人の勢いに圧倒されて
それどころではなかった。

A「…大我。私何で此処に連れてこられたの？」

大我「ん？お嬢様が、一人じゃないって教えるため。」

A「え？」

隣に座る大我に尋ねれば、そう答えられた。

その答えに私が目を丸くさせていると、
反対隣のジェシーが身を乗り出してきた。

ジェシー「俺らね、みんなAと同じなんだよ！！ほらっ！」

陽気な声で話すジェシーを見ていたはず。

けど、今私の目の前に居るのは優吾。

驚いて声も出せずに固まっていれば、

「俺だよ！！ジェス！HAッ！」
と目の前の優吾はジェシーの口調で喋った。

瞬きをした瞬間、
ジェシーが優吾になっていた。