【APH】その白い手に【ノルウェー】 (ページ4)

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「今日ね、とても優しい人が居たの。」

「あら、それは良かったねぇ。」

荷物を自分の部屋に置いて

おばあちゃんに今日あった出来事を全て話した。

ノルさんがどんな人か、どれだけ優しい人かを。

するとおばあちゃんは口を開いて言った。

「それは、ノルウェーさんかい？」

「ノルウェー……さん？」

「十字架の髪飾りに、金髪に……。」

「そう、だけど。」

「ノルウェーさんだね、それは。」

ノルさんって、とても偉い人？

よく分からない。

「ノルウェーさんって、名前同じじゃない。此処と。」

「そりゃ、ノルウェーさんはこの国だからね。」

「え？」

「え？知らなかったのかい？」

知らなかった。そんなに偉い人なのか。

そんな人に助けられた私って……。

「今からノルさんのところに行ってくる！！」

机をバンッと叩いて、家を飛び出そうとした。

が、おばあちゃんに止められた。

「今日は止めな。明日、また探せばいいじゃない。」

「で、でも…。」

「焦らなくても、ノルウェーさんは逃げないよ。」

「……わかった。」

明日、ノルさんと出逢ったあの場所に行こう。

きっと会えるかもしれない。

「じゃあ、もう寝るね。」

「うん、おやすみ。」

「おやすみなさい、おばあちゃん。」

ノルさんに会えるように願って、自分の部屋へ戻った。