玉狛第二の逃走訓練�� ページ15
はなから勝とうとはしてない玉狛第二。今の彼らに求められるのは、どうやって逃げるのか。そして、機動力の高い部隊との戦い方だ。
「とりあえず、何かやってみろ」
澤は三雲と空閑に向かってそう言い放った。
その言葉を合図に、先ずは空閑が動く。そして、彼が狙ったのは負傷をしている朝香だった。
朝香は空閑の刃をしっかりと左手のスコーピオンで受ける。狙われる事が分かっていたかのように...いや、彼女には分かっていたのだろう。まだ空中にある空閑に向かって右腕を振りかざした。その右腕を空閑はグラスホッパーを使い回避する。
『流石の身のこなしだね』
一旦朝香から距離を置いた空閑が見たのは、失われた右前腕に鎌のような形をしたスコーピオンが生えている姿だった。朝香は直ぐにそのスコーピオンをしまってしまったが、本当に戦闘慣れしているなと空閑は感じた。
空閑は以前に朝香との対戦経験があるが、余りにも戦闘慣れをしており臨機応変に対応できる思考を持つ朝香に大層驚いた。おまけにSE持ち、正直こんなに有能な戦闘員はそうそう居ない、と現場を知る空閑でさえ、本当に敵じゃ無くて良かったと思う程だ。
「アサカ先輩に褒められるとはな」
『私は元々君の実力をかっているよ』
今度は朝香がグラスホッパーを起動し、一気に空閑との距離を詰める。それを空閑は難なく受ける。
繰り広げられるスピーディーな戦闘。お互いがお互いに集中している。
...ここで、三雲がアステロイドを起動する。
そして、そのまま朝香に向けてアステロイドを放った。
「シールド」
しかし、その攻撃が朝香に当たることは無かった。
何故なら、澤隊は彼女一人ではないから。
『助かります』
「お前分かってんなら自衛しろ」
援護して貰えるなら攻撃に集中するのが懸命です、と朝香は空閑と戦いながら澤に内部通信をする。
確かに、向こうが射手として援護をするなら、澤が態々攻撃手として三雲を攻撃する必要は無い。
だって彼は、元々射手なわけなのだから。
澤がスコーピオンをしまうと、三雲が顔を険しくする。意図が読めないのだろう。
それもそうだ、澤が射手をしていたのはそれこそ2.3年前の話なのだから。
「さて、元マスターランク射手の実力見せますか」
澤はニヤリと笑うとサブトリガーを起動する。
「バイパー」
「「！？」」
その弾道は、どう考えてもその場で引いた弾道。
三雲と空閑は突然の高技術に、守りに徹するしか無かった。
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にこ(プロフ) - この度はこんなにも素晴らしい作品を作成してくださりありがとうございます（ ; ; ）出会えたことにとても感謝しております！他の作品も楽しみにしております！完結までお疲れ様でした＾＾ (2022年1月31日 0時) (
レス) @page32 id: 122cc99496 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - 綺世さん» 楽しみにしてます！(*´꒳`*) (2021年11月2日 16時) (レス) id: 60475fc3e4 (このIDを非表示/違反報告)
綺世(プロフ) - そるとさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました！また作品を出した際にはよろしくお願いいたします。 (2021年11月2日 11時) (レス) id: d271d60620 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - ワールドトリガーで一番好きな作品だったので完結したのがとても嬉しい反面寂しい気がします、次作も楽しみにしてます！ (2021年11月2日 7時) (レス) @page32 id: 60475fc3e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綺世 | 作成日時：2021年8月11日 3時
