分析会�� ページ12
ログを見ている間、討論の声は聞こえない。
ただ、時折紙にペンを走らせる音が聞こえる。
そして、ログを見終わったと同時にペンを置く音が三つ響く。
「次の相手王子のとことあとは？」
沈黙を破ったのは澤だった。澤はその若葉色の瞳で三雲をしっかりと見ている。初めて澤から向けられた真面目な眼差しに、少し驚く。
「生駒隊です」
「あー、生駒のとこか〜」
『結構盛りだくさんですね』
朝香の言葉に三雲、空閑、雨取は首を傾げる。それを見て改めてこの三人がルーキーであり、この快進撃の凄さを朝香は感じた。
『ボーダー1の旋空弧月使いの生駒さん、機動型狙撃手の隠岐。あまり目立った二つ名を持ってはいないけど蔵内は博識で思考が柔軟。王子と水上は趣味がチェスとか詰将棋とかかなり策士な所ある。
あまり関わりがないから樫尾君や南沢君の事はよく分からないけれど、彼らも実力者なのは間違いないよ』
丁寧に且つ簡潔にそうまとめた朝香の説明に三人はそれぞれの反応を示す。それは一貫して、関心の意味を込めたものであり玉狛第二は澤隊に経験の差を見せつけられていた。
それを感じ取ったのか、朝香は顔を上げ三人に優しく笑いかける。
『まあこういう事は、これから沢山学んで行く事だから。色々な人聞いて情報収集したり、自分達でリサーチしたりして頑張ろう』
朝香の言葉に三人は緊張していた顔を緩め返事をした。
いつになく後輩の指導に積極的な朝香を見て、澤と名塚は驚いていた。この子はいつの間にかこんなに大人になっていたのだ、と自分達の妹のような存在の成長を素直に喜ぶ。
今までで一番、彼女は楽しそうだ。
「じゃ、初めに俺達の主観的なお前らの強みと改善点からアドバイスさせて貰うな。先ず...＿＿＿＿」
･
「ザキと香取の所は三雲に時間を与え過ぎたからワイヤー陣にかかった。ま、そもそも新戦術な訳だし当たり前だけど」
『...これを聞いて、君らの考えは？』
朝香と澤はそれぞれの意見を述べた。そして、玉狛第二に自分達の考えを挙げるように促した。少し間が空いて、三雲が二人に向かってはっきりと述べる。
「恐らく、初めに僕が狙われると思います」
『そうだね、王子ならそうすると思う』
「彼は君と思考がよく似てる」と朝香は続けた。
そして、これからどんな事をしたいのかと澤が三雲達に問う。
「逃げ方と、走れる部隊との戦い方の練習をお願いします」
朝香と澤は「了解」と言って笑った。
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にこ(プロフ) - この度はこんなにも素晴らしい作品を作成してくださりありがとうございます（ ; ; ）出会えたことにとても感謝しております！他の作品も楽しみにしております！完結までお疲れ様でした＾＾ (2022年1月31日 0時) (
レス) @page32 id: 122cc99496 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - 綺世さん» 楽しみにしてます！(*´꒳`*) (2021年11月2日 16時) (レス) id: 60475fc3e4 (このIDを非表示/違反報告)
綺世(プロフ) - そるとさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました！また作品を出した際にはよろしくお願いいたします。 (2021年11月2日 11時) (レス) id: d271d60620 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - ワールドトリガーで一番好きな作品だったので完結したのがとても嬉しい反面寂しい気がします、次作も楽しみにしてます！ (2021年11月2日 7時) (レス) @page32 id: 60475fc3e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綺世 | 作成日時：2021年8月11日 3時
