大規模侵攻�� ページ8
警報が鳴り響く。
それが、第二次大規模侵攻の始まりのゴングとなる。
無数に開く
朝香は冷静に教員へ避難の指示を出し、誘導を開始する。隣のクラスの荒船、少しクラスの離れた階の同じ犬飼と合流し、三学年の生徒を一階まで誘導する。
「荒船さん、犬飼さん、朝香さん」
名前を呼ばれた方向を三人が見れば二年の奈良坂と辻、宇佐美、綾辻、氷見、三上がこちらに向かって来ていた。
続けて、一年の古寺、歌川、菊地原、染井も反対方向からやって来て合流した。
そして先程三人と合流出来なかった蔵内と今は元ボーダーであるが神田も合流し、B級･A級隊員の合流が完了しする。
「これからどうする」
「誘導班と戦闘合流班に別れた方が良くない？」
『それなら誘導班はソロの私と神田でいいと思う。
隊と合流した方が戦力的に安定する』
「俺はもうトリガー持ってないから、そっちの方が助かる」
「よし、それで行こう」
「「了解」」
朝香と神田は引き続き生徒の避難誘導を継続し、他の隊員トリガーを起動し、それぞれの隊との合流と、オペレーターは送迎車に乗り本部に繋がる連絡通路へ向かった。
「落ち着いて！止まらないでー！」
『前見て進んでくださーい！』
校庭から全員が出終わったのを確認し、朝香と神田が最後尾で校門を出る。
『後はC級と協力して避難誘導お願いできる？』
「おう、任せろ」
『一応校内回ってから警戒区域に向かうよ』
「気を付けていけよ、朝香」
『お互いね』
そう言って朝香はトリガーを起動する。薄浅葱色の隊服を靡かせ、再び校舎へ向かって走り出す。
その後ろ姿を見て、神田は隊員時代に行った澤隊との合同任務を思い出す。
同級生とは思えない程冷静で、強い彼女に何度憧れた事か。
思い出も程々にして神田は一人で笑い、少し差の開いた集団を追いかけ走り出した。
校舎を一通り巡回した朝香が校舎を出て、警戒区域に向かって走っていると彼女のインカムから忍田の声が聞こえてくる。
《朝香、聞こえるか。忍田だ》
『聞こえています』
《時間が無い、手短に話すぞ》
今回侵攻してきたアフトクラトルの目的はＣ級隊員の捕縛。そして、先程人型近界民が戦線に現れたと言う報告を忍田は朝香に伝える。
《迅から話は聞いた、三雲隊員達と合流しろ》
『朝香、了解』
そう短く返事をし、朝香は走る速さを早めた。
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そると(プロフ) - ワールドトリガーの小説の中で1番好きな作品で何度も読ませて頂いてます！新作も面白いので綺世さんの毎度更新楽しみにしてます。 (2022年2月12日 16時) (
レス) id: 60475fc3e4 (このIDを非表示/違反報告)
みくく - 荒船さんが思ったより出てきて凄い嬉しいです!朝香ちゃん淡々としてますね笑 (2021年7月14日 21時) (レス) id: 173121a55e (このIDを非表示/違反報告)
綺世(プロフ) - Noahさん» そう言っていただけて光栄です。作品、拝読させていただきました。勉強になる様な表現が沢山あり、読んでいて楽しかったです！お互い、執筆活動頑張って行きましょう！ (2021年7月9日 17時) (レス) id: d271d60620 (このIDを非表示/違反報告)
Noah(プロフ) - すごく好きです…!!作者様のペースで更新たのしみにしてます (2021年7月8日 10時) (レス) id: db354829ef (このIDを非表示/違反報告)
綺世(プロフ) - みくくさん» ありがとうございます！こちらこそこれからもご愛読よろしくお願いします！ (2021年7月1日 22時) (レス) id: d271d60620 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綺世 | 作成日時：2021年6月10日 20時
