大規模侵攻�� ページ17
突然現れた朝香に、狙撃手達は驚く。
《おいおい、お前こんな所で何やってんだ朝香。ランク戦じゃねーぞ？》
『こっちが聞きたい...何奴も此奴も邪魔しやがって...』
《え、朝香さんってそういうキャラ何ですか...？》
《珍しくイライラしてるわね、Aちゃん》
月見の言う通り、今の朝香はかなりイライラしている。
ここで誤解しないで欲しいのは、朝香は本来短気な訳では無い。どちらかと言えば温厚...というより、感情の起伏が無く落ち着いた性格で、今の朝香を見て古寺が驚くのは至極当然の反応だ。
「ハイレイン隊長に貴女を足止めしろと指示されたわ。...でも、足止めする程強そうではなさそうね。片足も左目も使い物にならない感じだし？」
『...』
安い挑発...いや、恐らく本心であろうミラの言葉に朝香は無言で立ち上がると、ミラを無視して基地屋上から飛び降りようと動き出す。
しかしそれは、ラービットによって阻止される。
『足止めする程じゃないんじゃ無かった？』
「えぇ」
『じゃあ邪魔するな、鬱陶しい』
「隊長の指示に逆らう訳にはいかないの」
余裕そうに笑うミラ。
狙撃手達も下手な攻撃をすればそのまま返ってくるか、朝香に迷惑をかける可能性があるため手を出せない。
増援の諏訪隊と風間隊を待つしかないかと思ったその時だった。
「...恐らく突破されますがよろしいのですか？」
ミラが突然誰かと通信をし出す。間違いなくハイレインである。
「了解致しました」
そう言って消えたミラ。
それと同時にラービットが本部基地を攻撃し出す。
それは、朝香を阻んだラービットも例外では無い。
『っ！？ｳｯ』
左側の視界が遮断された上に注意を逸らされていた朝香は反応が遅れ、ラービットの右フックをしっかりと受け壁に叩きつけられる。
そのせいで所々からトリオンが漏れだしている。
『(これ三雲君助ける前に私緊急脱出ルートじゃない？)』
《生きてるかー朝香〜》
『心折れた』
《風間隊と諏訪隊ももう着くわ、もう少し頑張れる？Aちゃん》
『...最善を尽くします』
《よっしゃ3分で片付けようぜ》
無茶言うな当真、と思いながら朝香は地面に降り立つ。
正直いつも通りの機動力は半減しているが、戦う事はまだ出来る。
『諏訪隊、風間隊の到着まで、応戦します』
メイントリガーでスコーピオン、サブトリガーでグラスホッパーを構え、朝香は狙撃手達と月見、諏訪隊、風間隊にそう告げた。
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そると(プロフ) - ワールドトリガーの小説の中で1番好きな作品で何度も読ませて頂いてます！新作も面白いので綺世さんの毎度更新楽しみにしてます。 (2022年2月12日 16時) (
レス) id: 60475fc3e4 (このIDを非表示/違反報告)
みくく - 荒船さんが思ったより出てきて凄い嬉しいです!朝香ちゃん淡々としてますね笑 (2021年7月14日 21時) (レス) id: 173121a55e (このIDを非表示/違反報告)
綺世(プロフ) - Noahさん» そう言っていただけて光栄です。作品、拝読させていただきました。勉強になる様な表現が沢山あり、読んでいて楽しかったです！お互い、執筆活動頑張って行きましょう！ (2021年7月9日 17時) (レス) id: d271d60620 (このIDを非表示/違反報告)
Noah(プロフ) - すごく好きです…!!作者様のペースで更新たのしみにしてます (2021年7月8日 10時) (レス) id: db354829ef (このIDを非表示/違反報告)
綺世(プロフ) - みくくさん» ありがとうございます！こちらこそこれからもご愛読よろしくお願いします！ (2021年7月1日 22時) (レス) id: d271d60620 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綺世 | 作成日時：2021年6月10日 20時
