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私の正体実はサンタなんだよね(大嘘) ページ8

ー A・オズワルド ー



『ヨッコイショ』


「あら、随分荷物が多いのね?」


私がいつも背負っているカバンに加えてトートバッグを持っているのを見た隣の席のヴィル君がそう言った


『ユウ君へのプレゼント』


「はぁ?プレゼント?というか、いつの間にユウと知り合ったのよ」


『えぇ〜、いつ知り合ったとか把握したいタイプ?ヴィル君ドライ系に見せかけて実は束縛系なの?』


「そんなんじゃないわよ!」


即座に否定してきたヴィル君が面白くて私はケタケタと笑った。

ちょっと不服そうな顔してるけど、そろそろ慣れてきたって感じ?


『じゃあまた明日ね〜』


そう手を振って教室を出た。











ユウ君のクラスであるA組の教室に着き中を覗けば

約束通り、ユウ君がいた。

ついでにお昼休みにいた赤髪の子と青髪の子とモンスターも。


『お待たせ〜』


「あ、A先輩!」


私を見るなり笑顔を見せるユウ君。

なんか、犬みたい。

私は彼らの座っている席に近付き、トートバッグを机の上に置いた。

あ、てかさ


『君ら二人と一匹、お名前は?

僕はA・オズワルド。知ってると思うけどイグニハイドの副寮長してるよ』


私が赤青の髪の二人の方を向きそう自己紹介をすれば2人はハッとして口を開いた。


「俺はエース・トラッポラっす。ユウとはマブダチみたいな感じでーす」


「僕はデュース・スペードです。僕もユウとは仲良くさせてもらってます」


「俺様はグリム様なんだゾ」


『あ〜君かイデア君の言ってたグリム君ね。

二人の話はトレイ君から聞いてるよ〜。相当面白いみたいだね!これからもよろしく頼むよ〜』


私は彼らの返答を待たずに、トートバッグの中身を一つずつ出して並べる。


『こんな感じだけど』


「……え、先輩。これホントに使ってないんですか?」


『使ってないよ〜』


ユウ君は一つ一つ確認しながら「まじか……」と終始呟いている。

まあ、状態はめちゃくちゃ良いからね。


『で、あとこれね』


そう言って私は今度はカバンの中から新品のスケッチブックを取り出す。


「え!?これは……」


『画材があってもキャンパスが無きゃ意味無いでしょ?これはこの間ペア組んでくれたお礼って事で!』


そう言って全ての画材とスケッチブックをトートバッグに入れユウ君に渡す。


『今度描いた絵見せてね〜。
あ、トートバッグはあとで返してね?』


それだけ言い、手を振りながら私はその場を後にした。

パーカーの可能性は無限大だぜ(既視感)→←イグニハイド副寮長なんだよな、コイツ



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ナメダンゴウオ(プロフ) - 完結おめでとうございます!すごく惹かれる作品でした。 (2021年6月12日 22時) (レス) id: 6e91026fe2 (このIDを非表示/違反報告)
キラ(プロフ) - 完結おめでとうございます。最後まで素敵なお話をありがとうございました。 (2021年6月9日 9時) (レス) id: 377aae7433 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 続きの更新がなくて寂しいです。更新して下さると嬉しいです。待ってます。 (2021年4月12日 22時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
綺世(プロフ) - 麗さん» ご指摘ありがとうございます (2021年2月2日 8時) (レス) id: d271d60620 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 19ページ クジラ が グジラ になってます。 (2021年2月2日 8時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:綺世 | 作成日時:2020年10月22日 3時

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