捜索�� サバナクロー寮 ページ18
ｰ ジャック･ハウル ｰ
突然自室の扉が開いたと思ったら、入ってきたのはレオナさんとラギーさんだった。
「邪魔するっスよ〜」と呑気なことを言って俺の同室の奴のスペースのものを調べ始める。
何やってんだ……この人達。
「ジャック」
「はい」
レオナさんに名前を呼ばれたから、返事をしたが
一向に向こうから何も返ってこない。
……なんなんだ、本当に。
「コイツいつから帰ってきてねぇんだ」
「多分、最後に帰ってきたのは一ヶ月以上前だったと思います」
「連絡とか取ったりしてたッスか？」
今度はラギーさんだ。
二人してなんでアイツのこと聞きたがるんだ？
「いえ、俺は同室なだけで仲が良かった訳じゃないんで連絡はとってなかったッス。
あんまりにも帰ってこないんで一応仲の良い奴に聞いてみたら具合悪くて帰省してるって言ってたんで、気にはしてませんでしたけど、なんかあったんスか？」
俺がそう二人に問うと、二人は顔を合わせたあと
レオナさんが「説明してやれ」とでも言うようにラギーさんを見ながら俺を顎で指した。
「実は今リス君、失踪中なんスよ」
「は？失踪？？」
ラギーさんはこれまでの経緯と、状況をザックリではあるが説明してくれた。
アイツが失踪って……そんな事するような感じの奴じゃ無かったような気がするが……
まあ、失踪しているのが現実だけどよ。
「なんか最初の頃より変わったこととか無かったッスか？」
ラギーさんの問に俺は首を捻った。
リスの獣人だったからかなり小柄ではあったが、気が弱いって訳じゃ無かった。
言いたい事は言うような奴だから、正直愚痴とかこぼしてるところは見たことなかったな。親との電話でもそんな会話は聞こえなかった。
……そう言えば。
「確かリスが親御さんと電話してた時に【俺はこの寮の精神には正直あってないよ】って言ってましたね。関係あるのかは知らないですけど」
「あ〜、確かにリス君はどちらかと言えば可愛らし〜い感じだし、見た目とかすごい気にしてるとこあったッスね。毛並みとか女の子顔負けレベルで綺麗でしたし」
「何処ぞのオカマ寮長かよ」
確かにリスはサバナクローっつーよりは、正直ポムフィオーレって感じだった。
仲の良かった奴も、ポムフィオーレの奴だったし。
……でも、そんな理由で失踪までするのか？
「無駄足だったな」
「お邪魔しました〜」
と言って二人は部屋を出て行った。
……嵐のような人達だな。
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ナメダンゴウオ(プロフ) - 完結おめでとうございます！すごく惹かれる作品でした。 (2021年6月12日 22時) (
レス) id: 6e91026fe2 (このIDを非表示/違反報告)
キラ(プロフ) - 完結おめでとうございます。最後まで素敵なお話をありがとうございました。 (2021年6月9日 9時) (レス) id: 377aae7433 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 続きの更新がなくて寂しいです。更新して下さると嬉しいです。待ってます。 (2021年4月12日 22時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
綺世(プロフ) - 麗さん» ご指摘ありがとうございます (2021年2月2日 8時) (レス) id: d271d60620 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 19ページ クジラ が グジラ になってます。 (2021年2月2日 8時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綺世 | 作成日時：2020年10月22日 3時
