捜索�� ハーツラビュル寮 ページ17
ｰ ケイト･ダイヤモンド ｰ
「えぇ〜……失踪とか怖すぎるんですけど」
「くれぐれも口外するなよケイト」
「こんな怖いこと言えるわけないじゃん……」
モブくんの部屋の前で立っているリドル君とトレイ君を見つけ、話しかけたのが間違いだったみたいだ。
最近、この部屋の主であるモブくんの姿を見ないなーとは思ったけど
まさか……失踪してたなんてねぇ。
「手掛かりになりそうな物は無さそうだね」
「あぁ、それも全くな」
部屋の中をくまなく探してしてみたけど(何故が俺も捜索することになった)、本当に何もない
ついさっきまでこの部屋にいましたーってくらい。
「なーんか気持ち悪いね……ここまで来ると。ホラー系の何か？？」
「滅多なことを言うものじゃないが、そう考える気持ちは分からなくもないな」
「……制服以外、全てあるね」
モブくんはこの寮では珍しいタイプで、かなり真面目。教科書だって毎日持ち帰ってきてて、かなりマメな性格で、思慮深いって感じ
ハーツラビュルってよりはスカラビアっぽいなーとは思った事ある。
その後も色々細かいところまで再度調べては見たけど、結果は変わらなかった。
すると後ろで足音が止まった。
「寮長に副寮長？ケイトまでモブの部屋で何してるんだ？？」
声の主はモブ君と仲の良かったガヤ君だった。
手には授業で配られたであろうプリントが握られており、どうやら届けに来たみたいだ。
「君、ここの部屋の人と仲が良かったよね？」
「え、あ、はい。それなりには」
「アイツ、何か悩んで無かったか？」
リドル君とトレイ君がそう問いかけるとガヤ君はうーんと首を捻った。
「アイツ、愚痴とか言わないんだよ全然。
……あー、でも俺なんでハーツラビュル寮に選ばれたんだろうってのは聞いた事あるぞ」
「どーゆー意味で言ったのかは知らないけど、確かにアイツここの寮ってよりはスカラビアっぽいとこあったし」とガヤ君は続けた。
やっぱり、そう思うよね。
モブ君めちゃくちゃいい子だけど、この寮だと若干浮いた感じだったもんね。ホントに若干だけど。
「そうか、ありがとう。僕達もこれくらいにして部屋に戻ろうか」
「そうしようか」
「ああ、ありがとうなガヤ」
「おう」
こうして俺達はモブ君の部屋を後にした。
失踪と悩み……なんか関係あるのかな？
ま、下手に深入りするのはやめておいた方が良さそうだね。
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ナメダンゴウオ(プロフ) - 完結おめでとうございます！すごく惹かれる作品でした。 (2021年6月12日 22時) (
レス) id: 6e91026fe2 (このIDを非表示/違反報告)
キラ(プロフ) - 完結おめでとうございます。最後まで素敵なお話をありがとうございました。 (2021年6月9日 9時) (レス) id: 377aae7433 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 続きの更新がなくて寂しいです。更新して下さると嬉しいです。待ってます。 (2021年4月12日 22時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
綺世(プロフ) - 麗さん» ご指摘ありがとうございます (2021年2月2日 8時) (レス) id: d271d60620 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 19ページ クジラ が グジラ になってます。 (2021年2月2日 8時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綺世 | 作成日時：2020年10月22日 3時
