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飛貴Saido
那須から聞いた。
俺が記憶をすべて思い出したらAはきっとここからいなくなるって。
俺のせいだよね。ごめんね。
薄々気づいていた。もしかしてAが俺の初恋の相手で、那須がAの幼馴染だってことを。
そして俺はAのあの笑顔を見たとき二度目の恋をした。
飛「A……。」
返事が聞こえるはずもないのについつい名前を呼んでしまう
しばらくボーッとしているとドアをノックする音
あ「入っていい?」
聞こえるAの声
飛「いいよ。」
そう言ってドアを開ける
あ「寝れなくてさ。」
飛「そうなんだ。
少し話そうよ。そうすれば眠くなるんじゃない?」
あ「そうだといいな。」
飛「なんか俺に聞いてほしい話とかある?」
あ「んー。私の小さい頃の話なんだけどね?」
飛「うん。」
あ「私が大好きだった男の子がね。
私のこと覚えてないの。それが
悔しくて。」
飛「そっか……。」
その男の子は俺のことなんだろうって思ったけど
それを言ったらAが離れていきそうで怖かった。
だからそっと抱きしめる
飛「大丈夫だよ。
どんな時も俺がいるから。
俺らがいるから。安心して?」
俺がそう言うと静かに涙を流したA
俺が大丈夫だよ。そう声をかけると
いつの間にかAが寝ていた。
Aをベットに寝かせる
飛「A。ごめんな。」
そう言い頭を撫でる
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作者名:ゆっぴー | 作成日時:2021年8月20日 11時