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飛貴Saido
あ「よしっ!
食べよ。」
飛「だな。」
飛・あ「いただきま〜す。」
飛「うまっ!」
あ「ホントだ。
美味し!」
こういうふうに笑顔のAをもっと見ていたい。
そう思ってしまった。
ご飯を食べ終わりお風呂に入り
束の間の休息
そんな時Aが
あ「あのさ。」
飛「ん?」
あ「今日。
飛貴手震えてたよね。」
飛「うん……。」
あ「なんかあったの?」
まるで子供をあやすように優しい口調で
俺に語りかけたA
Aになら普通話せないことも話せるんだ。
そう思い俺は口を開く
飛「俺。
大人は殴れねえんだよ。」
あ「なんで、?」
飛「俺の家親父が酒飲んで暴れたりしててさ
弟と妹を守るのに必死だった俺は母さんの
苦しみなんて分かってあげられなかった。
いつも笑顔でいた母さんだったのに
いつしか笑顔は消えてた。
母さんは出て行って行方が分からない。
俺はその時初めて人を殴った。
分からないくらい親父と殴り合った。
気づいたときには二人とも血だらけで。
警察が来て救急車が来て親父は………
死んだ。」
あ「えっ………。
亡くなっちゃったの?」
飛「引いただろ?」
あ「引いてないよ。
飛貴にもいろんな過去があったんだね。」
飛「続き。話してもいい?」
あ「うん。」
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作者名:ゆっぴー | 作成日時:2021年8月20日 11時