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紫耀Saido
俺らの方にバランスを崩して倒れてきたA
美少年が前に立ちはだかっていた。
父「なんだよっ!!」
声を荒げるAの父親
飛「ふざけんなよっ!!」
父「いいから。帰るぞ!」
雄「ぜってえ帰らせねえ。
お前には渡さない。」
廉「A大丈夫やで?」
過呼吸気味になるAをさする廉
抱きしめる俺
父「お前らは何もわかってねえんだよっ!!
ただ殴ってるだけじゃねえか。
ただ人を傷つけて。
それにAを巻き込むなっ!!」
龍「Aを巻き込んでるつもりはねえ。」
父「それが巻き込んでるって言うんだよっ!!」
そう言い殴る父親
あ「はあっ………はあっ………。」
紫「大丈夫大丈夫。」
過呼吸になるA。
俺は何もできない。
雄「藤井くん!
一世!」
殴られ飛ばされた一世と藤井くん
それを助けに行こうとして背中を殴られた那須
雄「うっ…………!」
飛「那須っ!」
血を流す那須。それを見て過呼吸がひどくなるA
大「もう辞めましょうよ。
Aの顔見ろよっ!!」
龍「親なんだろ?
親が子供のこと一番わかってんじゃねえのかよっ!!」
飛「俺らにもっ!!
消したい過去はあります。
消したい過去ばっかです。
思い出したいのに思い出せなくて
自分に腹が立つ。
忘れてしまった人を思い出したいんです。
でもっ!思い出せないんですっ!!
Aを巻き込んでるつもりはありません。」
父「っ……………。」
浮所がそう言うと
俺らキンプリの輪からAが立ち上がった。
しっかりと父親を見据えるA
あ「紫耀。手握ってて。」
紫「分かった。」
Aの手を握り安心させる。
Aが一歩を踏み出した。
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作者名:ゆっぴー | 作成日時:2021年8月20日 11時