まだ見えぬ未来も君の隣で笑い合いたい (ページ8)

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北斗side

心なしか風邪っぽい気がするな、なんて思ったのは数時間前くらいだった気がする
車内には樹の好きな音楽、時折口ずさむ樹

好きな人と二人という雰囲気に身体が熱いのかまたは普通に風を引いたか

樹「ん、着いた」

北「ありがと」

樹「いーえ、てかお前んちってスポドリあった？」

北「あったと思う」

樹「ならいいや」

そう部屋に入ると自分の家のようにソファーに座る樹

北「あのねぇ」

樹「北斗も来る？」

なんて片方の口角をあげて言うもんだから妙に胸が高鳴る

樹「なんてな笑お前はベットで寝てろ？」

北「なんで？」

樹「顔赤いし絶対熱あっから」

ほら、とどこから取り出したかもわからない体温計を渡され
脇に挟むと表示されたのは37.8℃という数字

樹「何度？」

北「37.8℃」

やっぱりなそう呟く彼、熱があるのがわかったからなのか急に寒気がする
なんか頭も痛いし喉も痛い気がする

スポドリとか薬とか持ってくから寝室行っとけ、そう言われて大人しく寝室に行く
しばらくして色々持ってきてくれた樹

樹「寒気する？」

北「ちょっと」

樹「じゃあこれから上がるかもな」

北「樹」

樹「ん？どした？」

北「移ると悪いから、帰って？」

樹「んーそうしてもいいけど、北斗の手が俺の服ギュってしちゃってるから
それにマスクしてるから万が一移っても俺の責任、北斗のせいじゃない」

北「じゃあ、寝るまでそばにいて？」

樹「ん、いいよ」

頭を撫でてくれるのが心地よくてそのまま寝てしまった