まだ見えぬ未来も君の隣で笑い合いたい (ページ27)

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北斗side

陣痛が来て分娩室に入ってから何時間も経った
破水したらすぐ産まれるとか誰が言ったんだよ、くそ

北「っあー！もっ、むりっ、！」

陣痛が来るたびに強く握ってしまう樹の手

樹「痛いな、大丈夫」

北「はぁっ、んっ、ふぅ、あー、！」

柊真「いきんでいいですよ」

北「っあー！んんんー、！はあっ、はあっ」

柊真「いいですね、もう一回」

北「ああー、！んんーっ!んんんーっ！」

柊真「頭見えてきましたよ、最後せーのっ！」

北「ああーっ！んんーっ！っあー、！」

オギャーオギャー

柊真「おめでとうございます、元気な男の子です」

樹「ありがとな、頑張ってくれて」

涙を流しながら樹が俺の汗がつくのもかまわず優しく抱き寄せてくれる

北「こちらこそ、ありがとう」

分娩室を出るとメンバーとだぁが泣いていた

樹「元気な男の子だった、ありがとな」

だぁ「おめでとうございます」

髙「よかったぁ、おめでとう」

ジェ「無事に産まれてきてくれてよかった、おめでとう」

慎「北斗と樹が親か、おめでとう」

京「母子ともに健康でよかった、おめでとう」

２「ありがと」

ー後日ー

樹「名前を発表します」

北「お願いします」

樹「碧空〈りく〉碧っていう漢字には宝石って意味があって
空は広いし大きいじゃん？宝石のように光り輝くそして空みたいに
おおらかな人になってほしいなって」

北「碧空、いい名前だね
樹、ありがとう」

樹「うん、三人で生きていこうね」

腕の中で眠る我が子の頬にそっと口づけをする

樹「ほく」

北「ん？」

振り向くと唇が触れる

これからは家族３人で笑って生きていきたいと思った