まだ見えぬ未来も君の隣で笑い合いたい (ページ18)

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北斗side

樹と付き合い始めて半年、俺はまだああいうことをしたことがない
キスだってハグだってする、だけどそれ以上はしたことがない

言ってみてもいいのだろうけど恥ずかしくて言えやしない
それに樹はスキンシップされるの嫌いだし付き合っている俺でさえ拒絶されることもある

なんて考えてればジェシーと慎太郎が俺の顔を覗く

ジェ「なに難しい顔してるの？」

慎「恋の悩み？」

北「ん、いや、ね？」

ジェ「なに？樹のこと？」

北「ん、まぁ」

慎「大きい声で言えないこと？」

ふと横目で樹を見ると樹は京本と髙地と話している

北「もうちょい近付いて」

あまり話を聞かれたくなくてスマホを弄るふりをしながら
小さな声で状況を話す

慎「んー、樹が恥ずかしがってるだけだよ」

北「どーかな」

ジェ「北斗がそんな気にすることないって」

そう末っ子二人が慰めてくれる、でも当の本人はそんなことお構いなし

樹「きょも〜？」

京「なに？」

樹「お腹触らせて」

髙「お前らさぁ、」

京本も樹の頭をワシャワシャとする、京本ならいいんだ、とイライラする
俺のときはやめろよ！って拒絶するのに京本はいいんだ

そんな俺を見兼ねた慎太郎とジェシーがギャグで笑わせてくれる

北「んは、あははっ！」

慎「俺の新作ギャグ」

北「あは、あははっ！まじ、おなかいたいっ、さいこうっ」

末っ子二人が笑わせてくれて怒りはどこかへ消えていった

樹「おい」

そう低く怒った声だけが楽屋に響いた