一生は束の間 (ページ7)

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樹side

北「なぁ？」

そう問いかけた北斗は泣きながらそれでも笑っていた

北「俺は樹の気持ちを尊重したい、SixTONESは続けていたい
俺のわがままとかじゃなくて、樹が続けてほしいって言うなら俺は続けたい

樹が幸せだったって笑って最期を迎えて、俺らの仕事をあっちで見ててくれんならそれでいい
俺だって樹にはもっともっと生きていてほしいよ、もっともっと６人でいたいよ

死ぬときも一緒って言ったのに、なんでだよって思ったよ？
もっと早く言ってくれよって思ったけど、でもそれでも樹が決めたことなら尊重するしかない

運命には抗えないんだよ、お前らだって頭ん中ではわかってるんでしょ？
永遠なんて死ぬときも６人なんて無理だろうって

それでも、俺らはファンに笑顔を届けなきゃいけないんだよ
だったら５人でSixTONESって言おうぜ？」

樹「北斗、」

髙「そう、だよな、永遠なんてないよな」

京「一生は束の間だよな」

ジェ「それでも、最期まで笑っていようよ」

慎「俺らが出会えたことが奇跡だな」

なんて泣きながらそう笑ったメンバー

樹「みんな、ありがとな」

スト「おう、！」

俺らはいつでも笑って生きていたい
一生は束の間かもしれない、その束の間にお前らと出会った

デビューしてたくさんの夢を見させてもらった
いろんな景色をあいつらと見れて俺は幸せだな

やがて夜も更けメンバーが帰っていく、Aちゃんは一つも口出しせずただ静かに泣いていた

あ「樹くん」

樹「ん？」

あ「頑張ったね」

そう言って俺の頭を撫でた彼女、その暖かさに涙が溢れた