田中樹を一目惚れさせた女 (ページ32)

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Aside

立つのもやっとなほど大きくなったお腹
前駆陣痛、が酷く腰が痛い

樹「腰痛いの？」

あ「うん、お腹も張ってて」

樹「腰さするよ」

そう樹が腰をさすってくれる

あ「そろそろ陣痛来るかもね」

樹「そろそろか」

なんて話していると夜中襲ってきた痛み

あ「っ、はあっ」

隣で寝ていた樹がモゾモゾと動き出す

樹「ん、陣痛来た？」

あ「たぶんっ」

樹「こーち、起きてっかな」

そう樹が髙地に電話をしてくれて髙地がこっちへ来てくれることになった

あ「こーち、来てくれるの？」

樹「うん、運転手が俺じゃないほうがいいべ
その方がAのそばにいれる」

あ「んっ、ありがと」

髙「じゅり！A！着いたよ
いつでもいいから」

玄関から髙地の呼ぶ声

樹「今行ける？」

あ「うんっ」

樹「ちょっと揺れるのは我慢してね」

そう樹が姫抱きにして髙地の車まで連れてってくれた

髙「出発するよ？破水しそうになったら言って
しちゃったらしちゃったでいいから、俺の車だとか気にすんな
Aは自分と赤ちゃんの心配しろよ」

なんて言ってくれる髙地

あ「ありがとっ、っ、はあっ」

樹「痛えよな、どこが痛い？」

あ「こしっ」

そう言うと腰をさすってくれる樹

勉強したのかさする場所が的確だった