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Kenshirou side
『この場所、いつから知ってはります？』
「うーん いつやったかなぁ…そんなに最近ではないけど、」
『じゃあ、今まで会わなかったの ホンマに偶然なんですね、笑』
お互い、何があったのか
なんて野暮なことは聞いたりしない。
俺もゆるちゃんも
素直に人に頼るのが下手で
核心に触れられそうになると
サラリと交わしてまうのも 癖やから、
変に不器用な者同士、
他愛ない会話を 一つ二つと交わしながら
たまーに 肺に空気を取り込むくらいが
丁度いいのかもしれない。
『私、びっくりするくらい物欲ないのに、煙草だけは辞められないんですよ』
彼女の手にある煙草は
俺が吸ってるやつよりも 少し短い
確か、
「ショートピース、やっけ？」
『正解です。』
「むちゃくちゃ重いやつやんね、平然と吸っててカッコええわぁ 笑」
『一回これにしたら もう他のものには戻れなくて、笑』
��束の間の平和��
安直な和訳やけど、
余計なことは考えんと
ただここで 煙を吹かしているだけの時間を
平和とする 謙虚さが 、なんとも彼女らしい。
『川西さん、誰にもバラさんといてくださいね？』
唐突に念を押してきた ゆるちゃんに
心配性やな、なんて思いながら返答する
「ああ、煙草吸ってることなら 勿論黙っとくつもりやけど」
『あ、そっちやなくて。』
「？」
『この喫煙所 、まだしばらくは 私と川西さんで独占させて貰おうかな〜 って、笑』
振り返った 悪戯っ子みたいな笑顔には
まだあどけなさが残ってて
やっぱり 煙が似合わない気もする
でも、
「心配せんでも、俺もそのつもりやったよ？笑」
いつもより気の抜けた ゆるちゃんが
束の間の平和 を味わってる瞬間は
今のところ、俺しか知らん という優越感に便乗して
正体の分からないモヤモヤは、
いつの間にか
吐き出した煙と一緒に
どっかに消えたみたいやった
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
ランキング入りありがとうございます(；；)
川西さんみたいな人は、
変に踏み込まれるのが苦手で
似たような人と一緒にいることで
間接的に癒されるんじゃないかなぁ、って
思いながら 今回のお話を書きました。
オチ迷子は得意技です！()
今後も、ダラダラ更新が予想されますが
どうぞよろしくお願いします 〜 ☺
＿＿＿＿＿＿＿＿
原因（ryuichi.h）→←つかのま（kenshiro.k）
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なちゅ - はじめまして、楽しく読ませていただいております！リクエストさせていただきたいです、！前回の友保さんのお話が凄く好きだったのでまた書いて頂きたいです！ (8月6日 9時) (
レス) @page27 id: 81dd9b80cd (このIDを非表示/違反報告)
ななし - ゆるちゃん？かわいい名前 (2022年6月12日 15時) (レス) @page2 id: 2a6ffaf908 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃけ宮 | 作成日時：2020年11月2日 23時
