忘却癖（shohei.n） ページ14
．
your side
河「ごめんやけどさ、野村に連絡してもらえへん？」
劇場での打ち合わせが終わり
夕方の現場まで どうやって過ごそうか、と呑気に考えていた私のもとへ
申し訳なさそうな顔をした河野さんが近づいてきて、こう言った
なんでも、YouTubeの撮影をする予定やったのに
一向に、相方の姿が見当たらず
送ったメッセージには既読もつかない、とか。
河「どうせ寝てるか忘れてるかなんやけど、そろそろ撮影しとかんとストック危なくて…」
ゆるちゃんからの連絡なら
めちゃめちゃ反応早いと思うねん！
なんて、手を合わせる河野さんに負けて
『一応連絡入れますけど、期待せんといてくださいね、、』
万木のむさん、劇場にいます?
メッセージを送るが早いか、
私の携帯には��のむら��と表示された着信画面が映し出された
…起きてはいるんや。
『もしもし、のむさん？』
〈どうしたん。飯？〉
『確かにご飯はこれからやねんけど、何か忘れてませんか〜？』
〈…やっぱ何かあったんか〉
『動画撮るって、河野さん待ってはるよ』
はぁ、と電話越しにつかれたため息は
貫禄と色気をやたらに含んでて
妙な年上感があるのに
〈思い当たっててんけどな、惜しいわぁ…〉
『惜しいとかないねん。ちゃんと確認しないと、アカンやん』
〈道中で迷子なるから、ゆるちゃん途中まで迎えにきてぇな〉
言うてくることは、子供っぽくて
たぶん めちゃめちゃ弟気質な人。
『ならんから。はよ準備して来てください』
〈頑張ってみるわ。〉
強引に急かして、電話を切ると
隣で会話を聞いていた河野さんが笑っている
河「オカンと子供の会話みたいやったな、笑」
『記憶が正しければ、同い歳なんですけどね』
河「彼奴が大人っぽいの風貌だけやねん。」
『そんな気がします、、笑』
さして怒る様子のない河野さんと
そんなこんなで、話をしながら
数十分 経った頃
ついに 外側からドアノブを捻る音がした
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 317人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「芸人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なちゅ - はじめまして、楽しく読ませていただいております！リクエストさせていただきたいです、！前回の友保さんのお話が凄く好きだったのでまた書いて頂きたいです！ (8月6日 9時) (
レス) @page27 id: 81dd9b80cd (このIDを非表示/違反報告)
ななし - ゆるちゃん？かわいい名前 (2022年6月12日 15時) (レス) @page2 id: 2a6ffaf908 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しゃけ宮 | 作成日時：2020年11月2日 23時
